まあ、でも鼻血が出るだけです。鼻血が出たからどうなんだと?

□ 美味しんぼ「鼻血ありえる。ストレスでは出ない」風評被害にもあたらないと専門家
住民の自主的な甲状腺検査に協力してきた北海道がんセンターの西尾正道名誉院長は「高線量被曝(ひばく)による急性障害に論理をすり替え、鼻血(との因果関係)を否定する『専門家』がいる」と批判。「放射性物質が付着した微粒子が鼻腔(びくう)内に入って低線量でも鼻血が出る現象はあり、医学的根拠がある」と指摘した。
(中略)
僕は3万人の患者さんを40年間治療して、日本一放射線の患者を扱った医者の一人です。放射線の光の部分もわかるし、影の部分もわかります。


ビッグコミックスピリッツで連載中だった「美味しんぼ」で福島から帰ってきた主人公「山岡」が鼻血を出すというシーンが話題になっていました。

で、当初はこれはデマ(因果関係はない)だと言われていたわけです。
□ 雁屋哲原作「美味しんぼ」内での「福島では鼻血が多発」デマ - Togetterまとめ

デマによる社会に与えた不安を問題視したからなのか「美味しんぼ」は休載となってしまいました。
□ 時事ドットコム:「美味しんぼ」休載へ=19日発売の最新号で釈明−小学館

まあ、実際は最初から決まっていたみたいですが。
□ 色々と | 雁屋哲の今日もまた
2)「美味しんぼ」の休載は、去年から決まっていたことです。 今回色々な方が編集部にご意見を述べられていますが、そのようなことに編集部が考慮して、「美味しんぼ」の休載を決めた訳ではありません。

そんなこんなで低線量被曝と鼻血には因果関係はないというのが最終結論と見られていたのです。
□ 『美味しんぼ』福島の真実編に寄せられたご批判とご意見、編集部の見解 [pdfファイル/約2MB]

ところが、北海道がんセンターの放射線科の医師で名誉院長の「西尾正道」氏が上記記事の通り、因果関係はあると断定してしまったからこれまた大変なことに。

実際、漫画に登場した井戸川氏も、出た鼻血をFacebookなどで公開したりもしてましたね。
□ 井戸川 克隆 - 「美味しんぼ」で話題となっておりますが、ここ最近の鼻血の様子を撮った写真を掲載いたします。 (要Facebookアカウント)

一節によると西尾氏は原子力村には属していない、しがらみのない専門家のようです。
これは信憑性高いんじゃないでしょうか?

と思ったら実際、双葉町で鼻血は多いとの調査が出ていたようです。
□ 福島県双葉町で鼻血「有意に多い」調査 「避難生活か、被ばくによって起きた」 : J-CASTニュース 
岡山大学さん、グッジョブ!

そう考えると、小さな子どもなんかはちょくちょくふとした拍子に鼻血を出しますが、これもひょっとしたら放射性物質に原因があるのかもしれません。
地球上には常に微量ながらもなんらかの放射性物資が存在しているわけですからね。

まあ、だからといって癌になるわけではないし、白血病になったわけでもありません。
鼻血がでるだけで、止まるまでじっとしていないといけなかったりとちょっとウザいだけです。
それがなにか問題でも? 

問題があるとしたら「原子力村」の隠蔽体質でしょう。
大きな組織はこれだから困ります。