「ファスト風土化」が「ゆるキャラブーム」にまで進出していたとは。

なんと、同じ作者と思われる「ゆるキャラ」デザインが多くの自治体で採用となっているようです。
(ちなみに「ファスト風土化」とは地方のどこに行っても「マクドナルド」、「セブンイレブン」、「イオン」がある等、全く変化のない同じ町並みが立ち並んでいる様子をいいます。)

□ 【似てる】グランプリ総なめデザイナーの作品集【ゆるキャラ】 - NAVER まとめ


熊谷市のゆるキャラ「ニャオざね」は熊谷市在住のイラストレーター「ことな」さんによる完全地元オリジナル作品です。


ここに出てきている人は大阪の「塩崎歩美」さんを中心とした塩崎ファミリーですね。
おそらく、本当にファミリーなんだと思います。
あまりにも同じ人が受賞しちゃうのもなんなので旦那さんやお母さんの名前を使っているのでしょう。
推測ですが「福添」というのも旧姓なんじゃないかなぁ。

「塩崎歩美」さんに関しては間違いなくこれは「プロ」といってもいいくらいの「ゆるキャラデザイナー」でしょうね。

実はこの件でお隣、深谷市の「ふっかちゃん」をデザインした方を調べたところ、
東京都町田市に住む、主婦「市原麻奈美」さんという方が作ったことがわかりました。

そこで失礼ながら個人名で検索をしてみたところ、

なんとこの人、セミプロですよ。セミプロ。
たくさんの「ゆるキャラ」デザインが採用されていることが分かってしまいました。
「ふっかちゃん」には兄弟姉妹がたくさんいたのです。

せっかくだから具体的に拾っていきましょう。

 埼玉県神川町「なっちゃん」
埼玉県蓮田市「はすぴぃ」
東京都町田市立図書館「よむぽん」
北海道東神楽町「かぐらっきー」
長崎県五島市「ごとりん」
熊本県阿蘇くまもと空港「あそらくん」
熊本県小国町「おぐたん」
キリがないのでこの辺で。
ちなみに愛媛県では「塩崎歩美」さんが採用、「市原麻奈美」さんが佳作とお二人の戦いの後もみてとれました。

ということで、なんと「ふっかちゃん」の作者「市原麻奈美」さんもほぼプロということがわかりました。
だからといって何か問題あるのかというと別にないのですが、自治体がもう少しオリジナリティをゆるキャラに求めてもいいんじゃないかと思うわけです。
これでは、本当にゆるキャラもオリジナリティがなくなってファスト風土化しちゃってるってことになっちゃいます。
いや、ゆるキャラブーム自体がある意味ファスト風土化ってことか。

街コンといい、ランチパスポートといい、なんかどこもやっていること同じ。
その地域の強みを活かした新しい試みってのがいまいち生まれていない気がします。
こんな記事書いている人もいますし。
□ 「ファスト風土が、末端から壊死していく」 - シロクマの屑籠

地方自治体、もう、ダメかも分からんね。