立て直しを図っていたインデックスが立て直し不可能との判断のもと、破産しました。

□ 大型倒産速報 | 帝国データバンク[TDB]
(株)インデックス(資本金393億7946万3930円、世田谷区池尻3-21-28、代表落合善美氏)は、4月30日に東京地裁より再生手続き廃止決定を受け、同日保全管理命令を受けた。今後、破産手続きに移行する予定。
インデックスとはケータイコンテンツを中心に大きくなった会社。
ということで、一部ではガラケー終了の象徴ともとらわれています。

津田大介氏もこんなこと言ってました。 


ところがですね。インデックスのサイトに行ってみると以下のように書かれている。

□ 株式会社インデックス
本日(2014年4月30日)民事再生手続きの廃止決定のあった株式会社インデックス(登記上の本店所在地:東京都世田谷区)は、当社と資本関係のない全くの別会社であり、当該決定に関するお問い合わせは当該会社へお願い致します。
一部のマスコミが、粉飾決算疑惑により東京地検特捜部の捜査対象となっている旨を報道した、株式会社インデックス(登記上の本店所在地:東京都世田谷区) は、当社と全くの別会社であり、当該報道に関するお問い合わせは当該会社へお願い致します。
どうも、こちらは無関係なインデックスさんの様子。

そこで、倒産したインデックスと存続中のインデックスをそれぞれ調べてみました。

まずは倒産したインデックス。
1995年(平成7年)9月に設立。携帯電話などのコンテンツ企画制作を手がけ、2001年3月には店頭市場(現・ジャスダック)に株式を公開。その後は積極的なM&Aで業容を急拡大し、2005年8月期の年収入高は約107億600万円を計上。2006年には会社分割で新設した子会社に事業を移管して、(株)インデックス・ホールディングスへ商号を変更。
携帯電話のコンテンツを作る会社で、M&Aを繰り広げインデックス・ホールディングスにまで成長した会社のようです。
その後、経営が傾き、
連結子会社の(株)インデックス並びにゲーム関連の(株)アトラスを吸収合併し、また、2010年12月には(株)インデックス・ホールディングスから(株)インデックスへ商号を変更。
(中略)
循環取引で売り上げや利益を水増しした粉飾決算を行っていたとして、昨年6月12日に証券取引等監視委員会が金融商品取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載)の疑いで当社本社や関係先を強制調査する事態が発生。急激な信用収縮によって自主再建が困難となり、6月27日に東京地裁へ民事再生法の適用を申請(負債246億200万円)。その後、7月28日にジャスダック市場より上場廃止となり、11月には(株)セガドリーム<(現:(株)インデックス>へ事業を譲渡していた
最終的には(株)セガドリームという会社に事業譲渡していたようです。
このセガドリームが新生「インデックス」となっていたようですね。

で、新生インデックスですが、
□ インデックス (セガ) - Wikipedia
2013年11月1日付で、旧インデックスからアトラスブランドを始めとするデジタルゲーム事業(家庭用ゲーム、ソーシャルゲーム)、コンテンツ&ソリューション事業(コンテンツ配信、システム開発、遊技機関連開発受託、インターネット広告など)、アミューズメント事業(業務用アミューズメント機器の開発・販売)事業、関連する有形固定資産・無形固定資産・知的財産を旧インデックスから譲受したと同時に、社名も株式会社インデックスに変更した。2013年10月31日まで旧インデックスが使用していた公式サイトなども新インデックスが取得したと同時に、旧インデックスの事業に従事していた社員は、新旧分離と同時に新インデックスに再雇用された。
つまり、手広く広げすぎた旧インデックスからソーシャルゲーム等ビジネスになる部分のみ引き継いだ同名の会社ということのようです。
中身(社員)もだいたい同じようですが、会社本体とトップ周りが変わったということでしょうかね。

イマイチわかりづらいですが、ケータイコンテンツのインデックスは存続しているということになります。
ただ、当然ですがスマートフォン中心へと移行はしていると思います。
そういう意味では 一つの区切りとして、「ガラケーの時代は終わった」 とも言えるんじゃないでしょうか。

いずれにしても解りづらい。
吉野家もかつて一度倒産していますが、「倒産」=「ブランドがなくなる」ということにはつながらないということだけは確かなようです。