なんか、えらく言葉にこだわる人っていますよね。
「『ヤバい』ってのはやくざの言葉だ!」や、「『全然』ってのは否定語に使うもんだ!」など、
まあ、言っていることに間違いはない(ある?)のかもしれませんが、だから何?という話。

■ 意外と間違えやすい日本語 「破天荒」「失笑」「舌つづみ」 – ガジェット通信

悩む女性


記事では、「破天荒」や「失笑」の意味を取り違えている人が多いこと、
そして、「舌つづみ」を「舌づつみ」と言い間違えている人が多いことが書かれています。
ちなみに、間違えていると言われている「したづつみ」で変換するとGoogle日本語変換ではしっかりと「舌鼓(したつづみ)」で変換されました。

ちなみに「破天荒」というのは本来、
□ はてんこう【破天荒】の意味 - 国語辞書 - goo辞書
前人のなしえなかったことを初めてすること。また、そのさま。前代未聞。未曽有(みぞう)。
という意味なのですが、どうも、「豪快で無茶をする人」のことを言うと勘違いしている人が多く、

「失笑」に関しては、
□ しっしょう【失笑】の意味 - 国語辞書 - goo辞書
思わず笑い出してしまうこと。おかしさのあまり噴き出すこと。
という意味ではなく、 「笑いも出ないくらいあきれる」という意味で使われていることのほうが多いそうです。

で、これらは間違っているのかというと、間違っていないというのが自分の考えです。

例えば、前述の「ヤバい」ですが、当初は「不都合」を表していた言葉ですが、、最近では「凄い」を現す言葉に変わっていています。
□ やばい - 語源由来辞典
つまり言葉の意味は時代とともに変わるのだ。ということです。

もっとも、この言葉を使うこと自体間違っているという人もいるわけですが。。

まあ、そういう人に対しては、実際、今までの歴史の中でもそういうことがあったというのを説明してあげましょう。
以下、記事の後半から引用。
他にも、音が入れ替わった言葉として、「新しい」や「だらしない」がある。
「江戸時代には“逆さ言葉”というものが流行り、それが一般に広まったという説があります。“新しい”は本来、“あらた・しい”と読んだのですが、粋がった江戸っ子が“あたら・しい”と。同様に、きちんとしていないという意味の“しだら・ない”を“だらし・ない”としたのです」
なんと、今となっては当たり前の「新しい」や「だらしない」という言葉も、もともとは「あらたしい」、「しだらない」という言葉があったものの、江戸時代当時、流行っていた「逆さ言葉」の影響でそれぞれ「あたらしい」「だらしない」と変わり、そちらのほうが言いやすいということもあってか一般的になってきたという歴史があったんですねぇ。

まあ、だからといって何でもかんでも変えてっちゃっていいのかというとそういうわけではないですが、
だからといって、目くじら立ててどうこう言うことじゃないってのが自分の考えです。

たまたま、学校でビジネスマナーの講義をやっていて、ファーストフード店やコンビニにおけるおかしな敬語が話題になったのでネタにしてみました。
なお、 「えらく言葉に拘る人」ってのは実際モデルがいるのですが、この辺りはあまりふれないでおくことにしておきましょう。