先日より、取引のできなくなっていた東京都渋谷区にあるビットコイン取引所「マウントゴックス(Mt.Gox)」が消滅してしまったとのニュースが入ってきました。
どうも、ハッキング被害の影響でサイト自体が消えてしまったようで場合によっては400億ものビットコインが使えなくなってしまうかもしれないとのこと。

□ ビットコイン取引所マウント・ゴックスが実質消滅、サイト停止 | Reuters
□ 東京新聞:ビットコイン取引停止 最大級取引所 400億円規模、宙に?:経済(TOKYO Web)
□ マウントゴックス、民事再生法の適用申請 - WSJ.com
ビットコイン専門ニュースサイト「コインデスク」の価格指数に基づくと、失われたビットコインの総額は約4億7300万ドル(約480億円)に相当する。
□ マウントゴックス破綻 顧客のビットコインは消失  :日本経済新聞
顧客が保有する75万ビットコインのほか、購入用の預かり金も最大28億円程度消失していたことが判明した。

無駄金


これを受けてマウントゴックスのCEOが会見を開いています。

たどたどしい日本語で一生懸命、弁明しています。

日本ではまだそれほどメジャーではないビットコインを取り扱う会社がなぜ、東京は渋谷にあるのか?
考えてみると非常に合理的なんじゃないかと思ってきました。

理由の一つは、まさに日本ではまだビットコインがさほど利用されていないことです。
年配の方なんかは今回のニュースを見て何のことやらわからなかったかもしれません。
世界的には大問題のこのニュースですが、日本国民はさほど騒ぎ立てていません。

そしてもう一つの理由は、日本が安全であるということ。
例えばこういったことが起きた場合、諸外国では暴動に発展しかねないわけです。
利用者が少ないという上記理由も働いて、ここ日本ではまず暴動にはならないでしょう。

そんな風に考えていくと、穿った見方をすると計画的、
でなくても、ちょっと運営が甘かったんじゃないかなぁと感じます。

ちなみに、マウントゴックスの全身はトレーディングカードを扱う会社だったようです。
□ マウントゴックス - Wikipedia
2009年にトレーディングカードの取引所として設立されたが、2010年にビットコイン事業に転換、一時は最大級の取引量を誇るビットコイン取引所になっていた。
まあ、たしかにトレーディングカードも中には非常に高額な根付けるものもありますからねぇ。

最後に、どういった手順で マウントゴックスは潰されたかという記事です。
□ Mt.Goxはどのようにしてコインを盗まれたのか?(サイバー攻撃の解説)
私はMt.Goxの口座から、自分のビットコインを、自分の財布に送金する。これ自体はたんなる預けていた自分のコインの引き出しにすぎない。
ここで、わたしはその引き出しトランザクションに手を加える。
すると、送金は成功しているのに、Mt.Gox側からみると、送金が失敗したようにみえてしまうのだ。
そこで、私はMt.Goxに通知する。
(中略)
これを繰り返す。実際の送金はおこなわれているのに、相手は送金失敗とおもっているから、彼らは残高がある限りまた送金を繰り返してくれる。
これ読むと、やはり、ちょっと運営が杜撰だったことは否めないですね。

「雨降って地固まる」になればいいのですが。。 

【追記】ビットコインにおける送金に関してのQ&A。これは信用第一の日本では流行らんかもしれない。
□ ビットコインの「送金」についての基礎知識(誰も解説してない仕組みのところの解説) (1/2) 

【さらに3/7追記】カナダでもサービス停止
□ ビットコインでハッカー攻撃相次ぐ、カナダの業者はサービス停止 - MSN産経ニュース