日テレで放送している芦田愛菜ちゃん出演のテレビドラマ「明日、ママがいない」に対して様々な苦情が寄せられているそうです。
まあ、こんなことはある意味日常茶飯事なのでしょうが場合によってはこれが原因で放送中止や表現の自由を抑圧させる何らかの圧力がかかるとも限らない。
そこで、様々な意見がネット上でも飛び交っているわけですね。


どんなドラマかというと親のいない子どもたちが集まる児童養護施設を描いたドラマです。
脚本が「ひとつ屋根の下」や「未成年」等を手がけた野島伸司氏。
「未成年」などでもそうでしたが氏の作品にはアダ名が出てくることが多く、今回問題になった一つがそのアダ名です。

例えば芦田愛菜ちゃん演じる「赤ちゃんポスト」出身の児童は「ポスト」。
他、家が貧乏だからという理由で「ボンビ」。
母親が鈍器を使った殺人未遂をおこしたということで「ドンキ」。
三浦翔平さんが演じる「コインロッカーベイビー」だった青年は「ロッカー」とかなり酷いアダ名となっています。

そしてもう一つが「三上博史」さん演じる児童養護施設の職員の言動です。
特に「お前たちは犬だ」というような過激な言葉やバケツをもってお風呂場に立たせるシーン等が反感を買っているようですね。

□ 「明日、ママがいない」に放送中止を要請 - 芸能ニュース : nikkansports.com 
芦田が演じている「赤ちゃんポスト」に預けられた女児に「ポスト」というあだ名が付けられており、慈恵病院は「預けられた子どもを傷つけ、精神的な虐待、人権侵害になる」と批判した。
 養護施設の描写でも、「職員が子どもに暴言を吐き、泣くことを強要するなど現実と懸け離れたシーンが多すぎ、誤解や偏見、差別を与える」と指摘した。これは三上博史演じる職員が、食卓を囲む子どもたちに「泣いたものから食べていい」と強要し、「おまえたちはペットショップの犬と同じだ」などと言い放ったシーンとみられ、同病院では、近く口頭と文書で、日本テレビに放送中止を要請するとともに、ドラマ制作経緯の説明を求めるとしている。また、全国児童養護施設協議会も同作を問題視。意見を取りまとめた上、近く同局に抗議文を出す意向を示している。
自分もこのドラマ、見させていただきましたが実は何度か涙を流してしまうほど感動的な良いドラマでした。
なぜ、こういった施設の偉い人達(なのか?)はそういった純粋な目でドラマを見れないのでしょうね?
お金なのか?

一方、ほんとうに良い時代になったなぁと感じたのは施設のお偉いさんの意見だけではなく、実際、児童養護施設で生活をしてきた人たちの意見もツイッターなどを介して聞くことができるようになったところ。
今までだったらこのままトーンダウンしてフェードアウトとなってしまう可能性もあったのかもしれませんが、実際、そういったところにいたことのある人たちの意見は概ね肯定的なんです。
こちらにまとめられておりますが、まとめた方も児童養護施設出身の方だそうです。

□  「明日、ママがいない」施設出身者の方々の反応 - Togetterまとめ

全部が全部肯定的というわけではありませんが、ドラマとして見る分には別に問題ないという意見が大勢なようです。
といったところで、日本テレビさんにはぜひ、こういった方たちの声を後押しに、全話カット無しに放送して欲しいですね。 

【1月28日追記】 スポンサー全社がCM見合わせという異例の自体に。ドラマは最後(全9話)まで続けて放送する意向。
□ スポンサーがいない…日テレ「明日ママ」異例の全社CM見合せ - ライブドアニュース
佐野譲顕制作局長は「最終話までストーリーは完成している」と、脚本や演出の大幅な変更は予定していないと明言。
そして。。
□ CM全社見合わせの『明日ママ』に、高須クリニック院長が名乗り「僕が今からスポンサーになる」 - 日刊サイゾー 
新たなスポンサー登場!ホワイトナイトとなるか?