もう、すでに震災から3年たとうとしていますが、それでも大きな傷跡は残されているでしょう。
こと、福島第一原発事故に関しては近隣地域は当時のまま、立ち入りこそ今年の5月末に全面解禁となったようですが、未だに生活することができない場所もあるようです。
そういった震災跡地等、事故のあった場所を観光として訪れることをダークツーリズム(Dark tourism)というそうです。
ダークという言葉にちょっと悲しみを覚えますが、決してマイナスなイメージではなく、喪に服しながらという意味合いにとるといいかもしれません。
元は海外の言葉で、他にブラックツーリズム(Black tourism)や悲しみのツーリズム(Grief tourism)とも言うようです。
なお、古戦場や城跡、広島の原爆ドームやニューヨークのグラウンドゼロ、南京の南京大虐殺紀念館やロシアのチェルノブイリ原発などを訪れる行為もダークツーリズムの一つと考えられるようです。
そう考えると、高校時代に広島の原爆ドームに見学に行ったことのある自分はすでにダークツーリズム経験者だったわけです。
確かにあそこは空気が違っていました。
原爆ドーム Atomic Bomb Dome / yto
via : ダークツーリズム - Wikipedia
さて、これもまた今年の新語・流行語大賞でノミネートされた言葉。
東日本大震災から2年たち、あらためて震災跡地などを見に行く、ダークツーリズムを行う人達が増えてきたことでノミネートされたのだと思います。
年を追う毎に傷は癒やされていきますが、忘れてはいけないこともあります。
そういったことを思い出させるためにもダークツーリズムは大切な役割を持っているのだと思います。