□ 牧ノブユキの「ワークアラウンド」:開けたら最後、もう元に戻せない――頑丈・複雑すぎる製品パッケージは何のため? (2/2) - ITmedia PC USER
ここで出てくるのが冒頭に述べた手法、つまり「パッケージの強固化」だ。「開封時にこれだけグチャグチャにしたのだから再生は難しく、それゆえ返品を受け付けてもらうのは難しいだろう」というユーザー心理につけこみ、返品を諦めさせる高度なテクニックの1つである。
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つまり、返品対策のようです。
なるべく厳重に梱包することで、開封の際、パッケージを確実に破壊しなければならず、それが理由で返品しづらくさせるといった狙いがあるようです。
もともと、メーカーは色々と返品対策を行っていて、たとえばパッケージに多くの注意書きが書かれているのは、難癖に対する対策であったり、問い合わせ先のお客様窓口をわかりにくい場所に書いたりして対策していたのですが、ネット社会になり、そういった小技で生じたストレスがすべてネットの製品レビューに向かってしまう可能性がでてきたため、眼に見えないところで返品対策をしなければならなくなった結果、梱包が厳重になっていったようです。
要は、モンスタークレーマー対策だということのようですが、びっくりしたのはアメリカ人は基本、モンスタークレーマーであるというところです。
特にアメリカでは、こうした過剰とも言える注意書きはあまり見られない。それはユーザーが製品に対してクレームをつけることなく、気に入らないことがあれば、たとえ良品でもすぐさま返品してしまう「返品大国」であるという事情が大きい。どれだけ注意書きを細かくしても、責任の所在とは無関係に返品されてしまうのなら、書いても書かなくても一緒だ。といったら言い過ぎ、文化の違いと言ったらいいのかな?
つまり、アメリカでは返品は当たり前とのこと。クーリングオフって制度もありますがなかなか厳しいです。
ただ、日本も徐々に同じような状況に陥っているような気もしないでもないですね。
色々事情があるでしょうが、パッケージなどもユーザービリティを考えたものであるのがベストです。
企業も成長していかなければなりませんが、一番いいのは消費者がもっと進化していくことだと思います。
なんでもかんでも気に入らないから返品なんてことをしていてはいつまでたっても滞りを見せている現代資本主義から脱却できません。
人類をもう一つ上のランクへ持っていくためには誠意あるメーカーと、それをしっかり受け入れる余裕をもった消費者が増えてくることが必至。
お金に振り回されて、人としての本質を見失ってしまわないよう、心がけましょう。