地味な話題だが、これはスルーしてはいけない話題だと思う。

□ PC遠隔操作事件で不正アクセスを行ったとして朝日と共同通信記者を書類送検 朝日共同「正当な取材で不正アクセスに該当しない」 – ガジェット通信
PC遠隔操作事件の被告が犯行声明に使ったとされるメールサーバーに侵入したとして、朝日新聞と共同通信の記者が不正アクセス禁止法違反の容疑で書類送検された。
記者は複数おり、昨年10から11月に同被告が使っていたとみられるIDおよびパスワードを入力して、メールサーバに複数回無断アクセス。パスワードに関しては犯行声明をヒントにアクセス。この時点では被告が容疑者だと報じられる前であった。


つまり、マスコミが不正アクセス行為を行なっていたということらしい。
その行為に関して、各マスコミは以下のように言っているようだ。
共同通信「形の上では法律に抵触する可能性があるが、事件の真相に迫るための取材行為だったことを捜査当局に説明し、理解してもらえたと思う」
朝日新聞「正当な取材の一環で、法律上も報道倫理上も問題ないと考える。手続き上、書類送検されることになるが、弁護士を通じ、正当な業務だったとする見解を警視庁に伝えている」
ガジェ通の記事にも書かれているようにマスコミ様は倫理違反してもいいんだよということらしい。
それをマスコミ関係者本人が言ってのけてしまうのもいかがなものか?

これぞまさに組織による暴挙だと思う。

自分はカッコつけているわけでもなんでもなく、組織に属するのが嫌いだ。
なぜかというと、その組織の当たり前を自分の当たり前にしなければならないから。
うまく使い分けのできる人だったら組織の中と組織の外とで使い分けできるのかもしれないけど、自分にそんな器用なことはできない。
したがって、組織にいても個人の当たり前を貫くため爪弾きにされるし、自分も組織にいたいとは思わない。
 
更に組織が怖いのは場合によって個人を超えてしまうところ。
カルト教団における「洗脳」なんてのが一時期はやったけど、こういうのは組織の当たり前が個人の当たり前を超えてしまった結果、個人としてみた場合にどう考えてもおかしいことが見えなくなってしまっている一例だと思う。 

一方で今回の「マスコミだったらいいんだよ」 的な考えは組織に責任を押し付けている個人が見て取れる。
警察官だったらいい、教師だったらいい、創価学会員だったらいい、共産党員だったらいい。
いろんな組織があるが、その組織に責任を押し付け、だから仕方ないみたいな考え方もあったんじゃないか?

いずれにしても、最終的には個人に返ってくるのは当然。
ただし、その組織の当たり前を演じている限り、そしてその組織を離れない限りは決して個人に対して損は訪れない。
だからこそ、組織を離れられない人間が多いんだと思う。

まとめると。
その組織における当たり前はあたりまえじゃないこともあるってことを頭に入れておいてほしい。
そして、なるべくはその組織に所属していながらも個人としての当たり前をその組織に取り入れていってほしい。
ホント、組織ってのは時に暴挙に出るから気をつけたほうがいい。
「オウム真理教」やもう、忘れちゃった人もいるかも知れないけど「ミートホープ」の事件なんかもその一例だと思う。