愛猫の話なんですが、たまたま税金の支払いや車検等が重なり、全く余裕のない状況において、即入院の判断ができずに死なせてしまうということがありました。
その時のことを話したいと思います。

ペロと同じお墓に入れてあげました。安らかに。。


まず最初に異変に気づいたのは学校から帰ったばかりの娘でした。
学校から帰ったあと、しばらくしたらカエデ(今回亡くなった愛猫の名前)の様子がおかしいことに気付き、近づいてみると下半身が完全に麻痺、おしっこを漏らしてしまっていたようでした。
自分はその時、電車で自宅へ向かっている最中だったのですが娘からLINEで通知をもらって知りました。
状況説明から以前、亡くなったペロとの時と非常によく似ているのが気になりましたが、この時はまずは早く帰って状況を見てあげないとと思い、帰ることに専念しました。
急いで自宅に帰ると苦しそうにしているカエデのそばで涙を流しながら必至で身体を撫でてあげている娘の姿。
そのカエデの様子を見るに、以前ペロが亡くなったのと全く同じ症状。
ペロの時は病院には連れて行けず亡くならせてしまったこともあり、すぐ病院に連れて行くことにしました。
ペロの死因をしっかりと知っておきたいというのもありましたし、当然、助けてあげたいとういう気持ちもありました。

なお、ここで症状を詳しく説明しておこうと思います。
大体はペロの時と同じです。

まず、下半身は完全に麻痺してしまっていました。体温も感じられずおそらく尿なども意図的にしたのではなく出てしまったといった感じでした。
ただ、上半身はまったく普通でした。目もしっかりしてますし本当に下半身だけ死んでしまったかのようでした。
娘が見ている間は時折苦しそうに鳴き声を上げるものの、時折落ち着いた様子も見せたりしていたようです。
娘が最初気づいた時は娘の部屋にいたそうですが、僕が家に着いた時は部屋を移動していました。
つまり、上半身だけで這いずりまわったようで、その姿がまた、娘には耐えられなかったのでしょう。
また、病院では採血等でじっとさせるために押さえつける必要があったのですが、そういう時は口から泡を吹いて抵抗していました。

具体的には
  • 下半身麻痺、暖かさも感じない。
  • 口から泡を吹く。
  • 時折苦しそうに鳴く。
等の症状がある一方で、
  • 上半身は至って普通。
  • 目もしっかりしている。
といった点ではペロの時よりは進行していないのかなぁとも感じていました。

病院ではまず、事故の可能性もあるということでレントゲンを取りました。
ところが、全く異常がみられません。
続けて採血をしたところ、肝機能(だったと思います)が低下しているらしいとのことを言われました。
ひょっとすると毒物(殺鼠剤)等を摂取してしまった可能性があるとのことでした。



いくつか自分でも気になるところがあったので聞いてみたところ得た解答は以下の通りでした。
  • 猫に無理やりものを食べさせることはできない。
  • 猫は犬とは違って一飲みしない(噛み砕いてから食べる)ため、味がいいものしか食べない。
  • 猫が天然の毒物を口にすることはない。
  • 猫が泡を吹くのは拒否反応(拒絶反応)。
つまり、人工的な毒物(殺鼠剤等)を自ら口にしたことが原因である可能性が果てしなく高かったのです。

では何を口にしてしまったのか?
これに関してはわかりませんが、ペロの時も同じと思われることから、身近においしい味のする毒物が置いてあるということです。
ちなみに、うちの猫は外出も自由。
ただ、今回亡くなったカエデは三匹の中では一番慎重でめったに外に出ない子だったので、なおさら不思議でした。

さて、原因がわかればあとは治療です。
病院からは今後、急変する可能性もあることから入院を勧められました。
ただ、今回の治療費ですらなけなしの銀行口座から切り崩して支払っている状態、物理的、金銭的にすぐに「お願いします。」と言えるような状況ではなかったので、まずは応急処置をしていただいて、その後、考える旨お伝えして帰りました。

その夜、徐々に麻痺は上半身にまで及び、最後は眠るように亡くなっていきました。
娘には
「無理に入院させてもダメだったかもしれないね。家で最後見とれてよかったよ。」
と話しておきました。

実際、入院させてもダメだったかもしれません。
ただ、あの時、すぐに「お願いします。」と言えなかった。
今回はペットだったからまだ良かったのかもしれません。
でも、これは実際、人においても起こりうるのだと思います。
これが資本主義の怖さ。命はお金で買えるんです。

余談ですがこんな話もあるようです。
□ 動物の不審死、毒エサについて - 猫 - 教えて!goo
ペロといいカエデといい何かを口に入れてしまったことで亡くなってしまったことは確かなようです。
中には、猫を追い払う毒エサを用意する人もいるそうで、そんなこと考えたくないですが、確かにご近所に猫嫌いなうちもあったりするんですよね。
ただ、おとなりの消防署なんかでも除草剤を撒いたりしているようですし、しっかりとした原因は結局わからずじまいとなってしまいました。

獣医の先生も言っていましたが一番なのは外に出さずに飼うことだと思います。
それがかわいそうだと思ったら猫は飼わないほうがいいでしょうね。