どういうことかというと、まずは説明したいと思います。

最近のプリンターには複合機と言ってプリンターだけの機能ではなく、スキャナやコピー、中にはファクスにまでなってしまうインクジェットプリンターもあります。
そういったプリンターの中にはスキャンしたデータをPDFもしくはJPEGにしてSDカードに保存してくれるといったものもあります。
わざわざパソコンを繋いだりしなくてもSDカードにスキャンしたデータを保存できるんです。
で、そういったプリンターを使って書類をPDFでスキャンします。

スキャンしたPDFのデータは「Adobe Acrobat」で開くことができます。
で、このAcrobatで画像データの文字をテキストデータに変換することができるというわけ。
そう、つまり、OCRの機能をいつのまにかAcrobatは持っていたんですね。


さっそく使ってみての感想です。
  • ファイルでまとめて変換できるのでページで変換するよりもひとまとめにしてしまってから変換した方が楽。 
  • 数字での誤変換が多かった。特に縦書き内の二桁数字。
  • ヌキ文字は検知できない模様。
    AdobeAcrobatのOCR機能04
    青字に白抜き文字の例。テキストが選択できていません。
と言った感じでしょうか。

いずれにしても、OCRで読み取ったテキスト同様そのままでは使えないので見直しは必至だと思います。
ちなみにテキストに変換する手順は以下の通りです。
  1. まずは、スキャンしたPDFをひとまとめにしてしまいましょう。全PDFファイルを開いて左サムネール部分をドラッグ&ドロップでひとつのファイルにまとめます。
  2. 次に「表示」→「ツール」→「テキスト認識」とメニューを辿ります。
    AdobeAcrobatのOCR機能01
  3. 右にメニューが表示されるので「このファイル内」をクリックし、開いたダイヤログから「すべてのページ」をチェックし「OK」をクリックします。
    AdobeAcrobatのOCR機能03
  4. 暫く待つと変換が終了します。
  5. 変換が終了するとドラッグ&ドロップでテキストが選択できるようになります。
    AdobeAcrobatのOCR機能04
  6. あとは、コピー&ペーストして使えばOKです。
実は、この機能知らなくて娘にアルバイトでテキスト入力やってもらっちゃいました。
一文字(2バイト)1円で計算したらなんと1万超に。
でも、OCRよりはずっと正確で助かりましたよ。