去年の衆議院議員総選挙において、一票の格差が最大で2.43倍もあったのは違法(違憲)であるとし、広島の弁護士グループが選挙のやり直しを求めていた件で、なんと、広島高裁は衆院選が無効であるという判決を言い渡しました。

□ 広島高裁が衆院選「無効」判決 戦後初 NHKニュース
広島1区と2区を対象にした裁判の判決が、広島高等裁判所で言い渡され、筏津順子裁判長は、2つの選挙区の選挙を無効とする判決を言い渡しました。(中略)判決が確定すれば、無効になった選挙区では議員の当選が取り消されて、選挙がやり直されることになります。


国政選挙を無効とする判決が言い渡されるのは戦後初めてとのことで、
今までも違憲であるという判決は出たものの、選挙のやり直しにまで発展した例はないようです。

実際今回も選挙管理委員会側が上告すれば裁判が続くわけで、そうなると最高裁での判決がどうなるのかが見ものです。
ただ、今回、初めて「無効」「やり直し」という判決が出たのは一歩前進。
っていうか、いままでも「違憲」としつつも「違憲状態」だけで留めておく最高裁もどうかと思いますよね。
「違憲」だったら「合憲」にする努力が必要。
で、その努力が行われないようでしたらやっぱり「無効」、「やり直し」にするしかないと思うんですよね。

今回は、格差を是正するために小選挙区を5つ減らす「0増5減」の法律を解散当日に成立させましたが、選挙は、最高裁判所が「憲法違反の状態」と判断した4年前の選挙と同じ区割りで行われており、そのことが問題視されたようです。

これがきっかけとなり、バタバタと多くの選挙区で選挙がやり直しになると、再び国政に新たな波が起こってくるんじゃないかなと期待しています。
いや、今の自民党政権も十分頑張っていることはわかってますし、今まで一度も支持したことない自民党ですが一定の支持はしているつもりです。
ただ、やはり、選挙は公平じゃないとダメですもんねぇ。

□ 朝日新聞デジタル:昨年の衆院選は無効 一票の格差訴訟で初判断 広島高裁 - 社会