あるところで、インバウンドマーケティングという言葉を耳にしたので調べてみた。

□ 日本初、インバウンドマーケティング専業「マーケティング・エンジン」営業開始 (1/1):MarkeZine(マーケジン)
インバウンドマーケティングとは、従来の広告やダイレクトメールなど企業が人々の集まるところに出ていく(=アウトバウンド)手法に対して、検索やソーシャルメディアを通じて情報を探している人々にこちらに歩み寄ってもう(=インバウンド)という考え方に基づいたマーケティングの概念・手法。


以前からマーケティングにはプッシュ型とプル型の2種類があるという話は知っていた。
プッシュ型が自ら顧客に近づきPRするという手法。
プル型は顧客にあちらから来てもらうという手法だ。
別の言葉で言うと、「攻め(プッシュ)」か「待ち(プル)」か。

具体的には、チラシやDM、各種広告、テレビCM等がプッシュ型マーケティング。
一方でWebサイト等、顧客が能動的に行動を起して得た情報の中から購買行動を起させるのがプル型マーケティングだ。

で、インバウンドマーケティングだが、まさにこのプル型マーケティングのことを言うようだ。
プル型マーケティングというよりは響きもいいし、プル型というのはマーケティング以外にも結構使われる言葉なのでこう言うようになったのかもしれない。
実際はインバウンドという言葉も単独で使われているのだが。。

ちなみに、アウトバウンドマーケティングという言葉もあってこちらは当然プッシュ型マーケティングのこと、
今までのマーケティングはアウトバウンドマーケティングが主流だった。
チラシ、広告、CM、どれをとっても見たくて見ている人はすくないと思う。
テレビCMなんてのは好きなタレントが出ている等で見たくて見る人も中にはいるかも知れないが少数だろう。
そういう意味ではアウトバウンドマーケティングの中にもインバウンド的な要素があるといえるかも知れない。

一方でインバウンドマーケティングだが、これはインターネットが中心となる。
アフィリエイトやPPC広告(リスティング広告、AdWords等)、そして、Webサイトそのものがインバウンドマーケティングの中心だ。
通常のWeb広告に関してはどちらかというとプッシュの要素が高いのでアウトバウンドマーケティングとさせていただく。
一方でPPC広告に関してもコンテンツに近い内容、自らクリックしないと広告費が発生しない、等インバウンドマーケティング的な要素も高いが、アウトバウンド的な要素も否めない。

つまりは厳密に、インバウンド、アウトバウンドとは分けられない。
マーケティングは奥が深いのだ。

攻めれば攻めるほど規制の厳しくなる昨今。
インバウンドマーケティングが重要になってくるのは分かるが、まあ、つまらん世の中になっていると思わざるを得ない。