仮サーバーを用意してそちらにデザインデータをアップ。直接、Web上で見てもらうのが主流。
まあ、どうしてもプリントアウトで見たいというお客様もいるにはいるのだが。。
で、Web上で見てもらうにしてもいろいろと問題点はあって、特に度々問合せが来るのが「更新されていないよ」という問合せ。
実はこれはキャッシュが悪さをしていることが殆ど。
キャッシュとは一度ダウンロードしたWebのデータ(画像、CSS等)を保管しておくスペース及びそのデータ。
同じサイトに再訪問した際、わざわざその度にインターネットからデータをダウンロードせず、一度ローカルに保存したデータを表示するというのが一般的なブラウザの仕様となっている。
そのために、たとえば画像の一部を修正したり、外部CSSの一部を修正したりした際に、更新されていないデータが表示されてしまうことがあるのだ。
で、そんなときはリロード(再読み込み)してくださいとお願いするのだがこれがちょくちょくあるのが悩みの種。
仮に、何とかしようと思っても、これはブラウザ側で設定する以外回避する方法はないのではないかと思っていた。
が、なんと、HTMLやCGI上でこれを回避するための記述があったらしい。
それを解説しているのが以下のサイト。
□ ブラウザ のキャッシュを制御する/no-cache
HTMLページの場合は <head>〜</head> の間に以下の3行を書きます。上記の表記をそれぞれHTMLやPerlスクリプト等に書き加えればキャッシュを無効にできるとのこと。
<meta http-equiv="Pragma" content="no-cache">
<meta http-equiv="Cache-Control" content="no-cache">
<meta http-equiv="Expires" content="Thu, 01 Dec 1994 16:00:00 GMT">
Perl/CGIの場合は HTTPヘッダで以下のような出力をします。
print "Content-type: text/html\n";
print "Pragma: no-cache\n";
print "Cache-Control: no-cache\n";
print "Expires: Thu, 01 Dec 1994 16:00:00 GMT\n\n";
PHP/CGIの場合は Perlと同じくHTTPヘッダに以下のような出力をします。
header("Content-Type: text/html; charset=文字コード");
header("Expires: Thu, 01 Dec 1994 16:00:00 GMT");
header("Last-Modified: ". gmdate("D, d M Y H:i:s"). " GMT");
header("Cache-Control: no-cache, must-revalidate");
header("Cache-Control: post-check=0, pre-check=0", false);
header("Pragma: no-cache");
ワードやエクセルファイルなどの場合は サーバの設定を変更して、HTTPヘッダを追加します。
サーバが Apache の場合は、httpd.conf で以下の設定を加えます。
<Files ~ "\.(doc|xls)$">
Header set Pragma no-cache
Header set Cache-Control no-cache
Header set Expires "Thu, 01 Dec 1994 16:00:00 GMT"
</Files>
HTMLだけじゃなく、PerlやPHPでもできるのだが、むしろそのほうが確実かもしれない。
というのは、「Google Corme」で動作確認してみたところ、上記HTML表記ではキャッシュを無効にすることができなかったから。
上記ブログ内にも
これらの設定によってキャッシュを完全に抑止できる訳ではありません。とあるように、環境に結構、左右されてしまうものらしい。
ブラウザの種類やバージョンやバグによって、上記の指定が無効だったり、ネットワーク上のプロキシサーバーがキャッシュしてしまったりする場合があります。
やはり、「更新されてないよ」から「リロード(再読み込み)してください」 の流れは逃れられないようだ。
ただ、夏休み中とかにこれが原因でクライアントから電話があったりするとやっぱりちょっと萎える。