ええっ! と思うような記事。
スマートフォンのウイルス対策アプリは一般権限で動いているとのこと。
これじゃあ、ちゃんとウイルス駆除できているのか疑問ですよね。

□ ”迷探偵”ハギ−のテクノロジー裏話:ホント? PC並みには期待できないAndroidのウイルス対策アプリ (1/2) - ITmedia エンタープライズ
ここで最も注目すべき点は、ウイルス対策アプリがどの権限で実行されるのか――である。市販ソフト全てを実際に調査するにはあまりにも数が多すぎるので断念したが、調査したウイルス対策アプリは全て「一般権限」で動いていた


ちなみにどういうことか解説すると、

パソコンやスマートフォン等のOSにはユーザーアカウントというものがあって、
そのユーザーアカウントでOSにログインしてプログラムを動かすという仕組みになっています。
これは、ハッキング対策になったり、一つのパソコンを複数人で使用する場合に役立つ仕組みです。
で、ユーザーアカウントには様々な権限があり、そのトップに位置するのがrootやAdministratorと言われているアカウントです。
これであればそれこそシステムの破壊までできてしまうわけです。
更に、管理者権限、システム権限、一般権限、ゲスト等といったランクがあり、一般権限ではアクセス出来ない領域があるのが一般的です。
もっと詳しく知りたい方はこのあたりを参考に。

で、ウイルス対策アプリが一般権限で動いているということはウイルス対策アプリにアクセス出来ない領域があるということになります。
これじゃあ、ちゃんとウイルス駆除(厳密にはAndroidにはウイルスは存在しないようです。ここではスパイウェア等も全て含めてウイルスと表現しています)できませんよね。

そんなわけでいろいろ改良されているようですがAndroidスマホのウイルス対策アプリは問題が多いようです。