なんと、インターネットそのものをダウンさせると言っているハッカー集団がいるそうです。
□ ハッカー集団のAnonymous、「インターネットをダウンさせる」と予告 - ITmedia エンタープライズ

とはいえ、知っている人もいるでしょうがインターネットの回線はクモの巣状になっていて、どこか一つを切断したところで不通になることはありません。
まあ、大きな回線を切断すればかなり広域にトラフィックトラブルを引き起こすことは可能でしょう。
それでも、インターネットそのものをダウンさせることはできません。
では、どうやって?


インターネットで一般的にサイトを見るのに使っているのはURL。これはインターネットの住所みたいなものです。
たとえばサイトを検索エンジンに登録する際にURLを入力しますね。
また、サイトを作るときやブログを書くときにもリンクする際にはURLを使います。

実は、これを司っているのはDNS(ドメインネームシステム)サーバーというインターネット上に存在するサーバーです。
DNSサーバーがURLとWebサーバーを紐つけているのです。
DNSサーバーは自前で持つことも可能ですが階層化されていて、この最上位に位置するのがルートサーバー(ルートDNSサーバー)というものです。
ルートサーバーがダウンしてしまうとURLの問い合わせができなくなり、結果サイトにアクセスできなくなります。(IPアドレスではアクセスできます。)
そういった問題を回避するためルートサーバーは世界に13台存在しています。
そして、それぞれ地域も違っているので、仮に大規模な災害に見舞われたとしてもインターネットが繋がらなくなることはないのです。

ところが今回声明を出したハッカー集団「Anonymous」はこの13台全てにDDoS攻撃(複数台のパソコンからターゲットに対して一気に大量の通信を行うことで機能不能に陥らせる攻撃)を行い、アクセス不能に陥らせるといっているようです。
はたして可能なのか?

一方で、セキュリティの専門家は「AnonymousがルートDNSサーバを全てダウンさせられる公算は小さい。多くの人が気付くかどうかも疑わしい」といっています。
こちらを信じて楽観的に行きましょう。