以前、「放射性物質を取り込むバクテリア」の記事を書いたときにヒマワリに除染作用があるということにも触れました。
実はこれは全国的に話題になっていて、中には被災地にヒマワリの種や苗を贈る運動まで起きたりしました。
こんなサイトも生まれています。
□ 福島ひまわりプロジェクト 放射能土壌汚染を少しでも改善したい

ところが、これがあまり効果がないことがわかりました。
□ ヒマワリ除染、効果ありませんでした… : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)


記事によりますと、
実験は今年5月から福島県飯舘村などの農地計約70アールで、
〈1〉表土を削り取る
〈2〉水でかくはんし、流す
〈3〉表土と地中の土壌を入れ替える
〈4〉ヒマワリなど植物に吸収させる――の4種で実施した。
結果、「ヒマワリ」が最下位、「表土を削り取る」が一番効果があったそうです。
具体的には、
ヒマワリの場合、土壌1平方メートル当たり約107万ベクレル含まれていた放射性セシウムのうち、吸収できたのは約2000分の1の520ベクレルにとどまった。
とのことで、一方で
表土の削り取りでは、地表から深さ約4センチまで除去した場合、同セシウムの地表の濃度は25%に低下。牧草などが生えている場合は表土3センチを削ると濃度が3%にまで低下した。
とのこと。

でも、考えてみれば「表土の削り取り」ってのは汚染された土を取っちゃってるんだから当然といえば当然の結果ですよね。
問題は、取った土をどうするか?

「ヒマワリ」は残念な結果になっちゃったみたいですけれど、決して効果がないというわけではありません。
これからも、贈り続けて行ってもいいんじゃないでしょうか。