TVドラマシリーズで人気を博し、映画化されて数年。
様々なスピンオフ作品まで生み出している「踊る大捜査線」の映画本作を3本立て続けに観てみました。


このシリーズはなんといっても各キャラクターのハマリ具合がすばらしい。
  • 織田裕二さんが演じる元コンピューター会社サラリーマンの主役「青島俊作(青島俊作)」、
  • 柳葉敏郎さんが演じるエリートながらも現場主義の管理官「室井慎次(むろいしんじ)」、
  • 故いかりや長介さんが演じる青島の良き先輩、大ベテラン「和久平八郎(わくへいはちろう)」、
  • 深津絵里さんが演じる気の強い独身女性「恩田すみれ(おんだすみれ)」、
  • ユースケ・サンタマリアさんが演じるエリートでおぼっちゃまの「真下正義(ましたまさよし)」
  • そして北村総一朗さん、斉藤暁さん、小野武彦さんそれぞれが演じるダメな上司代表、署長「神田総一朗(かんだそういちろう)」、副署長「秋山春海(あきやまはるみ)」、刑事課課長「袴田健吾(はかまだけんご)」のスリーアミーゴス。
それぞれのキャラクターの個性が際立ち、なんともハマっているのです。
それもそのはず、どうも、一部、俳優さんを元にキャラクター付けをしているようです。
たとえば、誕生日等を俳優さん自身と同じ誕生日というようなキャラクター設定にしているようです。

もう一つ特徴的なのがカメラワーク。
とにかくリアリティを追求していて、1カットでどこまでも映像を追っていく手法を多用しています。
これは俳優さん泣かせなんじゃないでしょうかねぇ。
何しろ、誰かが1つNGを出してしまうとその場で大勢が最初から撮影しなければならなくなるんですから。
でも、その分、リアリティの高い映像になっています。

加えて映画版では一度にいろいろな事件やイベントが起き、映像自体ががお祭りのようなワクワク感を与えてくれます。
背景に写り込んでいるエキストラ等にもストーリーを感じさせるところがいいですよね。
そういう意味では一度ならず、二度、三度と見たくなる映像となっています。

といったところでまとめると、1本でも楽しめる作品ながら、まとめてみるともっと楽しめる作品。といったところでしょうか。
今度、お休みがまとめて取れる時はスピンオフ作品を中心にまとめてみてみようかなぁ。。