以前、「外部SEO(被リンクSEO)まとめ」といった記事を書いたのですが、それに付随する情報として重要になってくるのが「IP分散型テキストリンク」といった考え。

それにはまずIPアドレスを理解する必要があります。
とはいえ、もう、IPv4は来年あたりで枯渇すると予想されているのでここでは時期バージョンIPv6で解説したいところ。
でも、分かりやすさを考えてやっぱりIPv4で説明させていただきます。
基本的な考え方はIPv6に変わっても同じなはず。

ユビキタス


IPアドレスとはネットワークに接続しているパソコンに与えられた数列(IPv4の場合10進数、IPv6の場合16進数で表される)のこと。
同一ネットワーク上に同じ数字は存在できず、そしてそれはインターネットでも同様です。
したがって、かなりの数のパターンが必要となってきます。

現在のIPアドレス(IPv4)は0〜255までの数字が4つ「.」で区切られた形になっています。
そしてそれぞれ、左側からクラスA、クラスB、クラスC、クラスD(厳密にはクラスEまであります)と分類されています。
例をあげると、「61.122.81.1」といったIPアドレスがあった場合、
クラスAが「61」、クラスBが「122」、クラスCが「81」、クラスDが「1」ということになります。

SEOを考えた場合重要となってくるのはどこまでが同じかです。
IPアドレスは一番右のクラスDから一番左のクラスAになるにつれて大きなまとまりへと変わっていきます。
たとえば、「61.122.81.1」と「61.122.81.2」と「62.122.81.1」と言ったIPアドレスがあった場合、「61.122.81.1」と「61.122.81.2」は非常に近い仲間となりますが、「61.122.81.1」と「62.122.81.1」は見た目はあまり違わないですが全く違うまとまりということになります。
そこで、被リンクSEOを考えた場合に、なるべく違うまとまりからリンクをしてもらうほうが効果が高いとされているのです。
一般的には、クラスC以上で分散されていないと効果がないと言われています。
そしてそういった(クラスC以上で分散されている)被リンクのことを「IP分散型テキストリンク」というわけです。

なお、上記はIPv4で説明しましたが、IPv6でも同じことが言えるでしょう。
IPv6の場合は「2001:0db8:bd05:01d2:288a:1fc0:0001:10ee」といったような表記になるので、「2001:0db8:bd05:01d2:288a:1fc0:0001:10ee」と「2001:0db8:bd05:01d2:288a:1fc0:0001:10ef」よりは「2001:0db8:bd05:01d2:288a:1fc0:0001:10ee」と「2002:0db8:bd05:01d2:288a:1fc0:0001:10ee」からリンクを張られるほうがいいといったところでしょうか?
ちなみにIPv6はIPv4互換アドレス等の場合、下位32ビットをIPv4表記にして「2001:0db8:bd05:01d2:288a:1fc0:61.122.81.1」と書くこともあります。
こうすると分かりやすいかもしれないですね。