最初は無線機器の設定とルーターの設定はまちまちなので記事にするのやめようかなぁとおもっていたのですが、やはりこれがないと意味が無いということで解説。
あくまでも、僕の環境ということで説明いたします。

セキュアなままでニンテンドーDSのWi-Fi通信を可能に【前編】

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まずは無線機器の設定

うちの場合コレガの「CG-WLBARGPX」という無線機能のついているルーターをルーター機能を使わずに無線機器として使っています。(ルータはヤマハの「RTA54i」を使っています)
最近では無線基地やルーターの設定をするときはIPアドレスで該当の機器にアクセスしてWebブラウザで設定するのが一般的になっていると思います。
したがって、そういった環境(Webブラウザで設定する)であることが前提で説明します。

WEPの設定
  1. 通常、無線アクセスポイント設定に「802.11g/b セキュリティ設定」などという項目があるはずなのでこちらに入る。
  2. 「認証方式」でオープンシステムにするかセキュリティを設定するか選べる。「CG-WLBARGPX」の場合「Sharedkey」にすることで「WEP」になる。
  3. 「WEP」の場合、文字数や使える文字が限定されるのでまずは文字数を選んでからパスワード代わりの「WEPキー」を入力する。
  4. その他の設定は初期値のまま「設定」。
MACアドレスフィルタリングの設定
  1. 同様に無線アクセスポイント設定に「MACアドレスフィルタリング」という項目があるはず。こちらを有効にする。
  2. 前編で解説したとおりMACアドレスを確認して一台一台入力していく。

次にルーターの設定

さてさて、通常の環境でしたらさほど特別な設定をしなくても以上で通信ができるのかもしれませんが、実は僕の家は自宅サーバーを導入している関係で固定IPとなっております。
そこでちょっと特別な設定をしてあげなければなりません。
それに関しては以下のサイトが参考になりました。
ニンテンドーWi-Fiコネクションまとめ - トラブル
使用ポートを開放すれば繋がったという情報有り。開放ポートはTCPの28910、29900、29901、29920、80、443。UDPの0-65535(全て)。
具体的な手順の前にうちの自宅サーバー環境を説明します。
  • プロバイダーは「ドルフィンインターネット」。こちらでグローバルIPアドレスを一つ提供していただいている。
  • ルーターはヤマハの「RTA54i」。
  • NAT(Network Address Translation)を使って使用するプロトコルのポートのみ開放し、グローバルIPアドレスを自宅サーバー機のローカルIPアドレスに変換してWebサイト等を公開している。
  • ファイアウォールで使用するプロトコル以外のポートはすべて遮断。
この状態から上記の記事にあるポートを開放するということになります。
ファイアウォールの設定を以下のように。
ファイヤーウォールの設定
念のため受信先のIPアドレスを限定させておきました。

この地点で同じネットワーク内でのWi-Fi通信は出来ていたのですがどうも外部からは入れない。
こりゃ、ポートを開放するだけじゃダメそうです。

そういえば、ルーターのマニュアルにネットワークゲームの設定の仕方が書いてあったような気が。。
そこで「RTA54i」のマニュアルを引っ張り出してきます。
リアルなマニュアルは紛失してしまっていたのでネットから調達

すると、やはりNATの設定をしないといけないことがわかりました。
そりゃそうだよねぇ。。

ということは、ニンテンドーDS側もIPアドレスを固定しないといけません
さらに、ポートの一部が(UDPに関しては全部)インターネットサーバーとかち合っているため、ニンテンドーDSで通信中は自宅サーバーで公開中のホームページへ外部からアクセスができなくなってしまうという問題も。
以上、目をつぶった上で以下のように設定すると固定IPアドレスでもニンテンドーDSでWi-fi通信ができます。
  • ニンテンドーDSのIPアドレスを固定させる。
  • NATでTCPの28910、29900、29901、29920、80、443をニンテンドーDSで設定したIPアドレスへ向かうように設定。
  • 同様にUDPの全て(表記上は「*」)をニンテンドーDSで設定したIPアドレスへ向かうように設定。
    NATの設定
  • 「RTA54i」の場合、NATで上記設定をすることでファイアウォールもそれに合わせて設定してくれます。
以上。

ただし、自宅サーバーをやっている方はニンテンドーDSで通信している間はWebサーバーやメールサーバー、DNSサーバー等が使えなくなることを覚えておいてください。

最後に一言。
実はうちの自宅サーバー。もう、10年近く動いておりまして、10年前はそれなりに需要があったのですが、今や時代は「クラウドコンピューティング」、オンライン上のインフラで殆どのことがまかなえるようになってきています。
つまり、自宅サーバーを持つ意味があまりなくなってきているのではないかと。
これをきっかけに自宅サーバーやめてどこかでレンタルしようかなぁ。。
きっかけが「おいでよどうぶつの森」のWi-Fi通信がやりたいからってのもどうかと思うけど(笑)