バカシリーズとして「ウェブはバカと暇人のもの」と同時に購入した「グーグルに依存し、アマゾンを真似るバカ企業」を読んだ感想です。
グーグルに依存し、アマゾンを真似るバカ企業 (幻冬舎新書)
著者:夏野 剛
販売元:幻冬舎
発売日:2009-07
おすすめ度:
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第一章 日本のウェブビジネスはなぜ儲からないのか
第二章 ウェブビジネスを成功させる鉄則
第三章 ウェブビジネスの未来
第四章 旧来型日本企業への提言
これには「ウェブはバカと暇人のもの」以上に共感を得ました。
特に「第四章 旧来型日本企業への提言」。
この中から特に共感を得た部分をピックアップして引用させていただきます。
まず、経営者やリーダーに向けてのきつい意見。
処方せんはひとつしかない。それは「(経営者層、リーダー層が)早く退くこと」だ。
残念ながら日本の企業においては、その経営層が一番、インターネットリテラシーが低い。もっと言うなら、50代以上の経営者。
日本はむしろ、リーダーが現場より遅れている。
ITを理解できないリーダーは交代しなければ駄目だ。現場はもう限界ギリギリまでよくやっている。
経営者層や、いわゆる知識人、世論をリードしていくような人たちが「インターネットやITってわからないので……」と発言するのは、「自分はもうリーダーとして表に出る資格がない」ということを自分でさらけ出しているようなものだと思っている。まさにその通り!といいたい。
当社なんかは中間管理職以上のITを理解できない人に交代してもらったらほぼ9割の人がいなくなるのではないだろうか?
次に、当社ではようやく認められつつあるミーティングに関して
「議論を尽くしても結論は出ない」、皆がこのことを分かってきた
「皆で議論を尽くす」、これは長い間、日本企業の美徳とされてきた。しかしこれまで述べてきた通り、現代においては時間をかけて議論を尽くせば尽くすほど、結論が出ない。進みすぎて原点回帰。
長いミーティングは無駄だということですね。これも、同意。
そして、ある意味一番きつい意見。
ウェブビジネスはそういった(ウェブサービスを使いこなす気がない)層に標準を合わせてはいけないし、合わせているとしたらそれは無駄な努力というものだ。これも、やっぱりそうなのかなぁ。。と思ってしまった。
もちろん他の章も勉強にもなるし、共感も得るのだが、筆者が特に訴えたかったのは第四章だったんじゃないかなぁといった気がする。
全体としてはWebビジネスの定説をiモードとオサイフケータイの仕掛人「夏野剛」氏が説いているといった内容。
特に記憶に残っている部分は以下の3点。
Webだからといった考えは捨てて通常のインフラの一部としてWebを活用しよう。
Web広告は効果測定がしっかりできるのでもっと活用しなければならない。
Webビジネスはある程度少人数に任せた方が良いビジネスが生まれる可能性が高い。
ミスリードがなければそういった趣旨だったと思う。
Web広告は効果測定がしっかりできるのでもっと活用しなければならない。
Webビジネスはある程度少人数に任せた方が良いビジネスが生まれる可能性が高い。