コピーすると「複写」や「COPY」って文字が地紋に浮き出てくるため、
複写(コピー)されると困る書類に使う用紙です。
かつてこの技術は特許のため、自社で販売することはできませんでした、
現在ではこの特許が解け、自社でも販売することができるようになったそうです。
個人情報保護法のうるさい昨今。これはいいビジネスになるかもしれません。
そこで、その簡単な仕組みを教えちゃいます。
あくまでも基本的な仕組みなのでプラスアルファしないと使い物にならないと思います。
まずはこちらの画像をご覧ください。
グレーの薄いスミ網の部分と黒(スミ)の罫による地紋の部分とで分かれています。
画面でははっきり別ものだとわかりますが、これを縮小し、うまいことバランス(特に罫線の太さと罫の間隔)を考えてつくり高解像度で印刷すると、ちょっと見では、1色のグレーの地にみえるようになります。
これをコピー機でコピーすると、薄いスミ網は再現できずに飛んで白になってしまうのですが、罫による地紋で作られた部分はしっかりとコピーで色が出るのです。
つまり、コピー機の薄い網が再現できない(白飛びする)といった弱点を使用した方法なのです。
ところが、最近は技術が発達してきて、薄い網もしっかり再現できるコピー機も出ているでしょう。
カラーコピー機なんていったら再現性はかなりのものです。
つまり、そういった最新機器には対応できないのではないかと思います。
さらにいうとモワレ除去機能なんてのがあるスキャナーでもダメでしょうね。
結論として、作ったところでこれをウリにするのは難しいといったところでしょうか?
実際コピー防止用紙だけで利益を上げているといった会社さんがあれば、どのようにやられているのか知りたいところです。
実際に印刷テストをして、その上でコピーテストもして使ってたはず。