うちのナンバー2の経営理念は資材に関してはとにかく値切れ。
顧客に関しては自社製品の品質よりもとにかく接待。だ。
つまり、大げさな話をすると、どんなものでもいいから売って、
社内コストを削って儲けを出せ。ということになる。
これじゃ、どう考えても給料あがんない。
一方、顧客の中にも普通に値切ってくる会社は結構多い。
今回はこの値切りに関して考えてみた。


かつてはモノに対して支払われるお金が価格と呼ばれていた時代もあるかもしれないがそれは昔の話。
現在では価格はサービスや商品の質にたいして支払われる対価として考えたほうがいいと思っている。
そもそも、お金に価値はなく、商品に対しての価値の目安にしか過ぎない。
(お金に価値を植えつけて商売してきた金融が破綻してますがこれはある意味当たり前)
さらに、これだけモノがあふれている時代、モノにも価値がなくなってきていると考える。
つまり、商品であればその商品の、技術であればその技術の評価(対価)が価格になってくるわけだ。
そしてもちろんのことそれぞれの適正価格は商品の質や技術のレベルによって決まってくる。
(そういう意味で考えると携帯電話なんて安すぎるくらい安いと思うのですが。。)
実際は、それがベースとなり流通等のプラスアルファが上乗せされて販売価格が出てくるわけで、
本来価格と言うのはある程度決められているものであると考えている。

そういったことを踏まえて考えると、
自社商品に絶対の自信を持っている会社はそれにかかる資材等を購入する際値切ったりはしないだろう。
一方、そういったものをケチって値切る会社は自社製品に自信を持っていない。ということになる。
それはつまり、自社製品に値切る余地があるということで、同じ値段で商品を販売していて資材を一切値切らない会社に比べて質が低いと考えて間違いないと思っている。

で、どういうことがいいたいかというと。
値切りが蔓延すると商品や技術のレベルが下がり、果てには経済まで破綻すると思うわけです。
何でもかんでも値切ると言うイメージのある大阪府の財政が破綻しちゃってるのも、
実は、蔓延している「値切る」と言う風習のせいなのではないかと。

ちなみに、印刷業も同様です。
このままでは業界全体が破綻してしまうかもしれません。