だって、お金を払わずにダウンロードしていた有料コンテンツに、
しっかりとお金が払われることで市場が活性化すると思いがちだ。
ところが、実際はダウンロード違法化による経済への影響はほとんどないどころか、場合によってはマイナスに働くということだ。
□ダウンロード違法化についての超初歩的な経済学 - 池田信夫 blog
侵害による権利者の損失と宣伝効果による利益は、ほぼプラスマイナスゼロだというのが、多くの実証研究の結果だ。途中途中出てくる公式はちょっと難しかったので置いておいて、
―中略―
少なくとも音楽産業では、ダウンロード違法化の社会的な効果はマイナスになる可能性が高い。
- ダウンロードを違法化してしまうと宣伝効果が落ち、実はレコード会社自体の金銭的利益はさほど変わらない。
- それどころか、消費者のモチベーションを低下させ、さらに
効率的なネットワーク利用に萎縮効果
をもたすなどマイナス要素のほうが多い。
つまり、レコード会社が目先の利益に走ってしまってかえって市場を縮小させてしまう可能性があるということらしい。
もっとも、音楽をダウンロードしたことのない僕にとってはどうでもいいこと。
仮にダウンロードが違法化になって市場が縮小してもレコード会社の自業自得だし、
そもそもからしてメジャーな曲(お金になる曲)はあまり好きでないほうなのでまったく問題ありません。
ちなみに、池田信夫先生が大学院で教授をやられている上武大学は、
意外と僕の住んでいる場所から近かったりします。
だからなんだと言うわけでもないですが。。
■上武大学
□iPod課金はやらないことになりそうだ(11月4日追記)
池田先生にコメントで二つの質問を残したのですが、お答え頂けなく、
無視されたようです。
スゴいシンプルな質問だったのですが。。。
お答え頂けないということは、何故なのかはわかりませんが。
一見筋が通っているように見える理論が
ネット上に広がって行くことに危惧感を感じます。
webディレクターさんをやっておられるようですが、そこには無から有を産む
価値があると思います。
音楽を作っている人たちにも価値があります。
最近、世の中は価値というものが軽視されている傾向にあるような気がします。
金融のバブルがはじけている今、価値を大事にするべきだと思うんですがねぇ
ちなみに質問したのは以下の通りです。
********************************************************************
二つ質問が。
経済学はあまり分からないのですが、単純な疑問です。
お答えいただけると幸いです。
1、
ダウンロードが違法ではなく、合法だと認められた場合
ゼロで音楽を手に入れる人が多くなり、
価格p*は限りなくゼロに近づきますよね??
有料で売る事の価値が無いと政府が認めたという事ですから。
その場合、作る側は作らなくなり(作れなくなり)供給=数量も
ゼロに近づきますよね?
極端に言うと、音楽を作る人がいなくなる?
そうなると池田先生の式で考えると、社会全体の利益はゼロに近づくということになりませんか??
2、
権利者が得るはずだった機会損失と宣伝効果についてなのですが
アップロードを合法化して、ダウンロードを違法化する方が
B<Cとなるのではないでしょうか?
ユーザーはネットで見る事は出来るけど、ダウンロード出来ない。
つまり、宣伝効果は保たれたまま、機会損失も減る。
この2点について、池田先生はどうお考えでしょうか??