今回はかな〜り印刷会社な話です。
しかも、レアであること請け合い。ネットで検索してもほとんどヒットしませんでした。
自社で使っているCTP(ハイデルベルグ製品)で出力したコダック(KODAK)製の版を
外注先で印刷すると、2万部もたないで版トレ(版オチ?)がおきるという問題が発生しました。
2万部ってのが印刷素人(印刷会社にいながらすいませんっ)なのでいまいちピンとこないが、どうも普通じゃない少なさのようです。
実物を拡大したものを見せてもらったのですが、網点が欠けているという状態ではなく、全体的に薄くなってきているといった感じ。
果たして原因はどこにあるのでしょう?


KODAK(コダック)の方に来て頂いていろいろ調べてもらったようです。
結論としては、エッチ液との相性だろうということでした。
「だろう」というのは、限定できないからということ。
ちなみにエッチ液ってのはオフセット印刷では欠かせない水(湿し水)に混ぜる液体で、
PH等を調節するために使うものだそうです。
ネットで調べてもオークションがヒットする程度なので現場の人に聞きました。
湿し水(エッチ液)に関する基礎知識(12月8日追記)
ついでに現場の人に聞いたミニ情報。
湿し水の温度が上がる(お湯にする)と同様の現象(版の耐久性が落ちる)が発生するようです。

対策としては最新の版の購入を勧められました。
たまたま、使っていたのがTPRといった古い版で、今出ているTPWに変えていただけば問題ないとのこと。
「安物買いの銭失い」とはこういったことを言うのかもしれません。
安物買いについてはまた別の記事でネタにします。

しかし、ここまでネットに情報のない記事書いたの初めてかもしれません。
疲れた。。

※12月8日に「エッジ液」を「エッチ液」に修正。
はてなブックマークで取り上げられているのを見て気づきました