本棚にあった文庫本自分だけにしか書けないブログにこだわると、
どうしてもニッチな話題。マイナーな話題にかたよりそうだ。
今回はぼくが文章を書くことに興味をもったきっかけにもなっている、
二人の作家の特にお気に入りの作品を紹介します。


晩年 (新潮文庫)
まずは、中学、高校と読み漁った「太宰治」作品。その中でもお気に入りの作品「晩年」の紹介。
「晩年」というタイトルから後期の作品を思い浮かべるが、なんとこれは太宰治のデビュー作となっている。
短編のオムニバスとなっていて一つ一つが不思議な雰囲気を持っている。
これが太宰治の味なのだろうと思わせる作品。
今読んでも新鮮なので読んだことのない人は読んでみてください。
長編も好きだけど、太宰治の作品は短編集が特におススメです。
太宰治 - Wikipedia

残像に口紅を残像に口紅を (中公文庫)
続いて高校から20台前半に読み耽っていた筒井康隆氏の作品「残像に口紅を」
筒井康隆氏の作品も太宰治作品と同様どれもおススメなのだが、
これに関してはちょっとびっくりというかこんなのありえないって小説なので紹介させて頂いた。
というのは、話を進めるごとに使える文字(五十音)が減っていき最後には「ん」だけしか残らない。
もちろん終わり際の文章は「ん」のみ。いったいどんな話になっているのか興味ありませんか?
筒井康隆 - Wikipedia

考えてみたらちょっと古いけど全然ニッチな話題じゃなかった。
もっともスタンダードな純文学とSFを紹介してしまいました。