□一家3人死亡、3人重傷=包丁で無理心中図る−製本業者、経営に悩みか・東京(時事通信) - Yahoo!ニュース
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080328-00000067-jij-soci
 東京都文京区小石川の民家で、一家6人が刃物で負傷した事件で、重体となっていた3人が28日未明、死亡した。製本業江成征男容疑者(42)が「おれがみんなをやった」と話しており、血の付いた包丁が見つかった。同容疑者と子供2人が重傷となった。
―中略―
 関係者の話では、同容疑者は得意先業者が廃業して売り上げ減少を悩んでいた。


なんとも痛ましい事件である。そして他人事ではない事件だ。
事件があったのは小石川の中小印刷関連企業がひしめき合う住宅街。
当社にも外注先があり、行ったことのある人はきまって横のつながりの強い非常に良い街という。
それもそのはず、デジタル化が進み、大手はますます強く、中小はますます厳しくなる時代。
横のつながりを強めていかなければ生き残れない。
(印刷業に限って言えば大手がますます強くなっているようにも思えない。)
そんな切羽詰った状況に加え、得意先の移転。近隣住民との騒音に関するいざこざ。そして大家族を抱えた責任感。
それらが複合的に重なり合って悲劇を生んだ。

ニュースを見ていたうちの父の一言が印象に残っている。
「印刷業をやっている人はみんないい人ばかりなんだよなぁ。」
考えてみると、当社もそうだ。
僕なんかはどちらかというとたまたま印刷会社に入ってしまっただけで、印刷業をしたいと思ったわけではない。
しかも印刷業界まだたかが5年とちょっとだ。
僕よりもちょっとまえに入った元デザイン事務所の社員がこの前のミーティングで
「うちの内勤は営業と喧嘩しなさ過ぎる」と嘆いていた。
そう、やっぱり印刷会社の社員はいい人過ぎるのだ。
まてよ? いい人ってなんなんだ?
営業の言いなりになっているうちの社員はいい人なのか?
発注元にどんどん値段を下げられて意見の言えない中小印刷業の経営者はいい人なのか?
それがいい人だと思われてしまうことが変なのかもしれない。

話は変わってこのところ家族による殺人。子どもによる事件が多発している。
何が悪いのかわからないが日本がおかしくなってきている。
そんな時代だからこそ、何が大切かを常に考え、自分をしっかり持って歩んでいこう。
ただのいい人じゃダメなんだ。強くなくてはいけない。
そして、お金が全てじゃないけれど、お金を集める力は生きていくうえで絶対必要なのだ。
それが、今の資本主義社会なのだから。

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