そのうちIPアドレスが足りなくなってしまうそうです。


livedoor ニュース - 【気になるトレンド用語】ネットが使えなくなる? IPアドレス枯渇問題って何?
IPアドレスがなくなってしまいそうなくらいインターネットをする人たちが増えているそうです。
そもそもIPアドレスって何でしょう?
IPアドレスとはインターネットにつながったパソコン類の住所のようなもので、インターネットにつながっている機械であればどんなものでも一台に一つ割り振られています。
最近では、パソコンのみならず、携帯電話やWii、ニンテンドーDS、プレイステーションなどのゲーム機でもインターネットにつながるようになっています。(オンラインゲーム時にもIPアドレスは割り振られています)
また、
将来的に到来するといわれているユビキタス社会、すなわち「パソコン同士だけでなく家電等のあらゆる物と物、人と物、人と人がネットワークでつながる社会」の実現には膨大な量のグローバルIPアドレスが必要になります。ユビキタス社会には、IPアドレスの枯渇は致命的なのです。
なお、現状このままの状態でインターネットユーザーが増え続けると、
IANA(インターネット Assigned Numbers Authority)アドレス在庫が2010年9月29日に枯渇し、RIR(Regional Interenet Registry)アドレス在庫は2011年7月23日に枯渇すると予測されています(2007年11月20日時点)。
さて、そこで解決策となるわけですが、
IPアドレス枯渇問題を解決するために生まれたのが、次世代プロトコル「IPv6」です。IPv6は128ビットのアドレス幅をもち、天文学的な数の固有アドレスを表現できるほか、セキュリティや優先度を付けた配信など、機能面でも先進化を図っています。
前後してしまいますが、今現在使われているIPアドレスはIPv4というプロトコルで、256×256×256×256=2564=4294967296(約43億)割り振ることができます。
新しいIPv6は約43億×約43億×…=約43億8となって、天文学的な数字になってくるのです。
これで、いかにユビキタスといえどもIPアドレスが枯渇することは間違いなくなくなります。
しかし、問題はいつ、どのようにして導入するかになってくるでしょう。
実は、インターネット発祥の地アメリカではもともと現在のIPv4を多めに確保しているために、
むしろインターネット後進国でこそIPv6の導入は求められているのです。
したがって国際的にIPv6が主流になっていくのはもうすこし時間がかかりそうな気がします。
そして、わが国日本でもなかなか導入が進んでいない様子です。
IPアドレス枯渇で最初に影響を受けるといわれているのがインターネット接続事業者(ISP)ですが、既存のISPでIPv6を商用サービスとして提供しているのはごくわずかです。さらにインターネット上で事業を行う事業者や一般企業のIPv6への移行は現時点でほとんど進んでいません。
やろうと思えば一気にやれちゃいそうな気もしますが、
早めに手を打っておいて、ビジネスにつながるように準備しておくのもいい手かもしれません。

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