「印刷会社、明日はどっちだ:道に迷わない印刷会社サバイバル術」
当社では編集にかかった時間を書かせるという風習があります。
印刷物だけならぬ、ホームページにまでその風習は広がっています。
果たして、この風習には意味があるのでしょうか?
□第02回 生み出せ、不労所得 1 / 2 / 3 / 4
「儲けとはなにか」というと分かりやすく言うと、不労所得ということですな。「そうか、儲けとは不労所得か」と合点したあなた。あなたは偉い。そうなんです、不労所得こそが儲けなのです。以上が本文中の要約部分です。
広辞苑によると不労所得とは
勤労しないではいる所得
とありますが、まあ簡単に言うと、寝転がってテレビを見ていても入ってくる利益のことです。
―中略―
最終的に手間をかけずに利益が出る方法を考えないといけないわけです。新規開拓するってのは、目的じゃなくて手段でしょ。新規開拓して、それからどうして楽して儲けるのかという青写真ができていないと、儲けなんて生まれるわけはありませんよね。
儲けたければ、まず楽して儲ける方法には今なにがあるのか、ということから考えていかないといけません。あるいはこれからは何が儲かるのか、ということです。
そしてそのためには、皆さんの持っている設備やノウハウや人材をどのように組み合わせていくのか、そしてそれで不労所得が生まれる仕組みができるという確信がなければ、儲けることはできません。毎日「新規開拓にいけ」ってハッパをかけてる経営者やマネージャーの皆さん、ちゃんと儲けるための青写真は持っていますか。
つまり、不労所得を得る仕組みを考えた上で営業しないと意味がないということを言っています。
当社の場合、儲けるための(不労所得を得るための)仕組みは一切持っていません。
最悪なことにトップは人を入れて外に出せば仕事を持って帰ってくると思っています。
これでは赤字を作るために人を入れているということに他なりません。
さて、文中で筆者はこんなことも言っています。
勤労してはいる所得は、私に言わせるとそれは儲けではありませんね。それはただの「対価」です。しかしそれも本当は古くさい考え方で、労働に価値があると思われていたときの考え方です。働いたら働いた分だけお金になると考えていた古くさい経済理論の切れ端にしか過ぎません。実のところ労働には価値はなく、経済的な価値とは付加価値が全てだったわけです。うちの会社のトップは労働こそ全てという考えの元に経営しています。
そのため、プランナーやディレクターに対しての評価が非常に低いです。
さらに、部長クラスの中間管理職はハンコを押すだけ、
時間を管理するだけが職務となっています。
つまり、今の経済理論に当てはめると、伸びる道理がありません。
それどころか、消え去る運命にあるでしょう。
本来、作業時間を書かせるどころか、作業日報や営業日報すらムダ。
ナンセンスということです。
ただし、現在当社が行っているビジネスモデル(そんなものあるのか疑問ですが)に当てはめると、
どうしても、日報及び作業時間は必要になってしまうのも致し方ないかなと思います。
そうしないと中間管理職がやることがなくなってしまいますし、
当社のビジネスモデルは「労働力をいかに売り上げにつなげるか」だけですので。
ただ、こういった地方の印刷会社はおそらく多いのではないでしょうか?
だからこそ、早めに手を打って抜け出したいのですが、
おそらくもう、手遅れでしょうね。
ビジネスモデルという言葉がありますが、平たく言うと、すみません。当社にビジネスモデルはありませんでした(泣)
不労所得を生み出すための仕組み
ということになりますか。
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