死刑判決が覆ることってあるんですかね?

2013年12月20日記者会見 | 本庄事件弁護団


「本庄保険金殺人事件」という事件はご存知でしょうか?
埼玉県本庄市の金融業者「八木茂」被告が飲食店のホステスと共謀し、
常連客とホステスを偽装結婚させた上で保険金をかけ殺人したという事件。
この事件で二人が死亡し一人が重体となりました。

この重体となった男性があるマスコミ関係者のところに駆け込んだことが事件解決のきっかけになります。

□ 本庄保険金殺人 八木茂被告の死刑確定: オフイス・マツナガのブログ!(現役雑誌記者によるブログ日記!)
「同様の手口で男性1人が殺害されようとした」
 この男性が、人を介して、当事務所というか、ボスのところにかけこんできたことから始まる。
 殺されかけた男性がいうには、「埼玉県警に相談してもまったくらちがあかない。すでに、保険金殺人で2人が殺されている。次はオレが殺されるかもしれない」・・・・・・。
 ここから、聴取と取材がはじまった。
「埼玉県警に相談してもまったくらちがあかない」ということろに激しくツッコミ入れたいところですが今回はここはスルーして、これがきっかけとなり多くのマスコミが八木被告の疑惑を追求し始めるようになります。

一方の八木被告はこれを逆に利用。
有料会見と称したものを200回以上も行うという行為に出たのです。
これで得た利益は1000万円とか? via : Wikipedia

そんななか、記者を殴るという事件を起こしてしまったりも。


こんな行為が「お金に汚い」「粗暴」などというマイナスイメージを植え付けてしまい、かつ、マスコミを敵に回してしまったことで、いつのまにやら形勢逆転、「有罪」、「死刑」と、誰も疑うことのできない結末となってしまったのでしょう。

考えてみれば確かにおかしな事件でした。

そもそも、犯人が自ら会見を開くなんて前代未聞です。
普通じゃないといえばそれまでかもしれませんが、逃亡先まで大口で宣言していたりもしていました。
間違いなくバレないと思っていたのか? いや、そんな人間さすがにいないでしょう。
もし、本当にやっていたのであれば、疑惑が疑惑の内にマスコミの前から消えて、それこそ海外にでも姿をくらませてしまえばいいのですから。

また、3名が3名とも殺害方法(一名は重体)が違うというのも不思議です。
一度トリカブトで成功したのであれば、次もそれを使おうと思うのが普通だと思います。

そんなこんなで死刑確定の死刑囚にもかかわらず、弁護団が無実を証明しようと頑張っているのです。
こちらの本に八木被告が無実である根拠が書かれているようです。

まあ、当然なのですが敵となってしまったマスコミはこの事件に関しては一切触れようとしません。
そもそも、今更触れるような事件ではないですし、死刑が確定してしまったのですからね。
触れたところでマスコミのマスゴミ度がさらに増すだけでしょうし。

個人的には八木被告が有罪か無罪かというとこれは有罪なのだと思います。
もしこれが無罪(無実)だとするならば、日本の司法は何らかの問題を抱えているということになります。
もっとも、どんなに完成度の高い「法理」を説いたとしても、それは「生理」や「物理」には全くかなわないのですから、そんな法理に何を期待してんの?という話に最終的にはなってしまうのでしょう。

ちなみに、和歌山毒物カレー事件で死刑確定のでた林真須美被告に関しても冤罪であると訴えている弁護団がいるようです。
この事件もずいぶんとマスコミを騒がせましたが、やはりマスコミを敵に回すと怖いということなのでしょうか?
それとも、こういった事件(保険金殺人)は必ず冤罪であるという人たちがでてくるものなのでしょうか? 

なお、本庄保険金殺人事件の弁護団のサイトがありますので紹介します。

□ 偽りの記憶―本庄事件弁護団の記録 
□ 本庄事件弁護団 | 世間の皆様、八木茂は無実です。 

こちらをひと通り読んでみますと、なるほど八木茂被告が無実である可能性もあながち否定出来ない気持ちになります。
でも、もし本当にそうであるとしたら日本の司法、腐りすぎてますよ。
そういう意味で自分は、八木被告は是非、有罪であって欲しいと思っています。
もし本当に無罪(無実)だとしたら。。
警察や検察は何のために存在しているんでしょうねぇ。。