訓練校の生徒さんの中に「サイト定義」のことがさっぱりわからないという方がいました。
素朴な疑問ながらもそういえばよくわけわからんなということで、解説してみることにしました。


まずは「サイト定義」とはなんぞやということですが、これにはまず「Webサイト」とはなんぞやということを理解して頂けないといけません。
「Webサイト」を例えば一冊の本として考えた場合、本の場合は各ページがまとまって製本、装丁されてていますが、「Webサイト」の場合は各ページ(Webページ)がバラバラになっています。
データとして一つのフォルダに収めるなどすることは可能ですが、全てはリンクで成り立っているため、簡単にバラバラにすることができてしまうんですね。
これを、リンク構造を狂わせることなく、ひとまとめにしたものが「Webサイト」なのです。
一つのフォルダにすべてのデータをまとめ、表紙にあたるWebページを「index.html」という名のHTMLファイルにするのが一般的ですね。
その中に、様々なファイルのリンクが入り、多くのWebページが存在し、その各Webページにも様々なファイルのリンクが入っているのが「Webサイト」なのです。

そして、そんな数多くのWebページやファイルのまとまりである「Webサイト」をひとつのサイトとしてDreamweaver上で扱えるようにしたのが「サイト定義」なのです。

この「サイト定義」をわかりにくくしているのはFTPの設定だと思うんです。
サイト定義にFTPの設定は必須ではありません。
FTPの設定もしておくとより便利ですがしておかなくてもサイト定義はできますし、それ相当の便利な機能を使うこともできるようになります。
ということで、以下ではFTPの設定をしないサイト定義の仕方及び利点をお伝えしようと思います。

まずは設定ですが、以前解説したこちらのサイトを参考に説明したいと思います。
□ DreamweaverとFC2ホームページで作るサイト定義(後編)
非常に簡単です。上記サイトの「2.」まで行えばOK。
偶然にもCS6もCS4も両方とも「2.」までやっておけば大丈夫です。
具体的にはここですね。
 これ移行はFTPの設定なので無理にやらなくてもいいんです。

さて、「サイト定義」が分かればこれをやることでどんな利点があるのか知りたくなると思います。
実は、サイト定義を作って一つのサイトをDreamweaver上でまとめることでこんないいことがあります。
  • HTMLファイルや画像ファイル等のファイル名が簡単に変えられる。
  • HTMLファイルや画像ファイル等の場所を移動するのも簡単。
  • 画像の張り込み(リンク)やボタンなどのリンク設定を直感的にすることができる。
  • 複数サイトの管理も簡単、プルダウン一つで切り替え可能。
  • そして、FTPの設定もすることでほぼリアルタイムに修正後のサイトをアップさせることができる。
などなど。
なお、それぞれに関しての詳細は端折ります。(あとで気が向いたら記事にするかもしれません。)

何はともあれ、実際「サイト定義」を作ってみて体感してみるのが良いと思います。
それでもピンと来ない人がいたら、これはもう、無理に「サイト定義」を作らなくても良いと思います。
でも、使いこなせるようにしておくと作業効率が上がることは間違いないです。
是非、理解して使えるようにしておきましょう!