アメリカでは若年層のクレジットカード離れが加速しているそうです。

□ CNN.co.jp : 米若年層のクレジットカード離れ加速、保有しない割合が倍に
若年層のクレジットカード離れについて両親など年配の世代が景気後退で大きな打撃を受けたことを見せ付けられてカードを嫌い、代わりにデビットカードを利用し始めたのが原因と分析している。


で、この動きは日本、いや、世界的に広がっていくんじゃないかと思ってます。

昔から基本的にお金を借りるという行為が好きでないのでクレジットカードって嫌いだったのですが、
歳を経て使い始めたら結構便利なこともあったりして、いつの間にやらどっぷり。
のせいで、後々大変な思いをしたりもしているのですが。。

考えてみればお金を借りてあとで返すっていうのは、経済が成長し続けている状況であればありなんでしょうけど、成長が止まってしまうとこれは自分の首を苦しめるだけになってくるんですよね。
当然、その時の金銭感覚で購入したものを時を経て金銭的価値が変わってきてから支払うわけですから。

新しいモノがどんどん出来て、それが高く売れ続けている時代は収益も増えるしいいんです。
いわゆる、インフレというやつですかね。
ただ、それでも、モノっていうのは基本的時期が経てば安くなっていくので、どうしてもその時必要なもの以外は現金で買ったほうがいいでしょうね。

ところがもう、ずいぶん前からデフレという、モノが安くなる状況になってきているんですね。
これはモノがあふれ、モノに対しての価値観が相対的に下がってきているための現象だと思っているのですが、この状況下においてクレジットカードで買物をする人はぶっちゃけ馬鹿だと思います。
なぜかというと、待てば待つだけモノが安くなる状況においてお金がないのにもかかわらず(おそらく、クレジットカードの最大の利点はそこだと思います)今、欲しいからと買ってしまう。
その後、お金を支払い続けるわけですが、大げさに言うと支払っているその地点まで我慢しておけば半値くらいで買えてしまうかもしれないわけです。
まあ、こういうのはモノにもよるのでしょうが、マクロな目で見たら相対的には絶対ソンするようにできているわけですね。

これが、わかってない人が身近にいると大変です。ふぅ。。
まあ、借金を返すために働くという形になっていないだけまだマシかもしれませんが。

加えてモノが安くなるということは収入も落ちるということです。
アベノミクスなんていうのが今、話題になっていて一時的に株価が上がったり、円が安くなったりしていますが、これは相対的に見たら株券や円の価値を下げている(円安なんてのはまさにそのまんまですが。)だけであって、逆にこれを利用して給与等を維持するだけで経営陣は結果として利を得、労働者は損を強いられてしまうわけです。

なんて言っていますが自分はアベノミクスは支持しています。
細かい部分でフォローして行かなければならないところは多々出てくるでしょうが。。

話をクレジットカードに戻します。

そういったモノが溢れ、安くなっていっている時代に加えて、デビットカードの出現もクレジットカード離れに拍車をかけています。
クレジットカードの最大の機能(今、お金を持っていなくても買い物ができる)の半分を満たすデビットカードはクレジットカードの悪い部分を削いだ非常に使い勝手の良い仕組みです。
デビットカードとは、銀行から直接現金を下ろしてモノが買えるカードです。
当然、現金が銀行に無ければ買えません。
クレジットカードの場合は現金がなくてもあとで返すという契約のもと購入するのですが、これでは後で大変な思いをしてしまうかもしれません。
デビットカードはカード払いができ、かつ後日の支払いが生じないというカードです。

実は自分はここまでデビットカードが普及しているとは知りませんでした。
今は、ケータイの支払い等もクレジットカードを介さず、銀行から直接引き落としという契約も簡単にできるようです。

ということで、今後は個人的にもクレジットカードへの依存は徐々に減らしていこうと思っています。
まあ、自分はどちらかと言うとそれなりにセーブできている方だと思っているのですが。。