最近はDTPの方はめっきりなのですがパソコン教室で教えたりしている関係で色々情報だけは嗅ぎまわっています。
ちなみに、今、働いている会社の現状を説明すると基本Macintosh使用で「OS X」と「OS 9」とが混在している状況、ケースバイケースで使い分けているとのこと。


今まで、「OS 9」で「Illustrator 8」が中心だった頃は、ドキュメントサイズと実際の印刷物のサイズを違うサイズで作っていました。
つまり、トンボも入れた状態でドキュメントサイズをとっていたのです。

一方で「OS X」の「Illustrator CS」以上では、同じようにドキュメントサイズを印刷物より大きくとる方法と、ドキュメントサイズ=印刷物という形で作る方法、両方のやり方がとられているようです。

そもそも、当初は「OS X」をクラシック環境で立ち上げて「Illustrator 8」で編集していたのですが、クラシック環境のない「Intel Mac」の登場で仕方なくCSで編集するようになったという流れ。
ではなぜ、CSではドキュメントサイズ=印刷物という形で作るようになったのか?
それは外注先に渡すデータ形式の変化に原因があります。

 当然ながら今となってはPDFでの入稿が推奨されているのが一般的ですね。
ところが、「Illustrator 8」はPDFによる書き出しが貧弱で、現在一般的と言われている「PDF/X-1a」での書き出しに対応していない。
従って、出力先である外注先の印刷会社にわがままを言って、「aiファイル(イラストレータファイル)」のままで出力に回していたのです。

それがどうも、最近「aiファイル」ではダメな印刷会社が出始めてきました。
中には「Illustrator」自体持っていない印刷会社も出てくる始末。
そういうところには仕方なくPDFファイルで入稿するのですがその場合、ドキュメント=印刷物といった設定になっていないとちゃんとした指定のPDFファイルをつくることができないのです。

で、最終的にはどんな環境でもドキュメントサイズ=印刷物のサイズという形でつくりましょうという話にまとまったようでした。
そういえば、今、Illustratorを教えている生徒さんには「ドキュメントサイズ」=「印刷物」+「トンボ」 の旧式の方法を教えてしまっていたことを思い出しました。
ご本人が最新版「Illustrator CS5」を使っているのに 。。
これは、方向転換しないといけないですねぇ。