週末に行なっているパソコン教室にて、現在、生徒さんと一緒にP検(パソコン検定)3級合格を目指してがんばっています。
どちらかというと実用的、実務的な部分を教えることを心がけている僕としては資格取得というのは今までにない目標なので戸惑うことも結構あったりして。。
そこで、ただ、闇雲にパソコンの知識を吸収するだけではなかなか合格も見えてこないので、参考書を買っていただいてそれに沿って講習を行なうことにしました。
買っていただいたのは以下のテキスト。

パソコン検定試験(P検)3級公認テキスト&問題集―P検2010対応 (よくわかるマスター)パソコン検定試験(P検)3級公認テキスト&問題集―P検2010対応 (よくわかるマスター)
著者:富士通エフ・オー・エム
販売元:FOM出版
発売日:2010-03-16
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もちろん自分も買いました。1年前のですけど。。
パソコン検定試験(P検) 3級 公認テキスト&問題集 P検2009対応 (よくわかるマスター)パソコン検定試験(P検) 3級 公認テキスト&問題集 P検2009対応 (よくわかるマスター)
著者:富士通エフ・オー・エム
販売元:FOM出版
発売日:2009-03-25
おすすめ度:4.0
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まだ、さわりの部分しか勉強していませんが今のところそんなに違いはありませんね。

で、まあだいたいは今までの経験でなんとか説明することができたのですが、液晶ディスプレイ(液晶モニター)の表示方式のところで聞きなれない言葉が。
意外と侮れませんP検3級。

そこで、復習も兼ねてこうしてブログでネタにしていこうと思ったわけです。
生徒さんもここを読めばより深くわかるという利点もあったり。
あ、それと、その場で詳しく説明できなくてごめんなさいといった懺悔の意味も含んでいます。

今回復習しようと思ったのは前述のとおり液晶ディスプレイ(液晶モニター)の表示方式。
「単純マトリクス方式」と「アクティブマトリクス方式」の違いです。
ポイントになるのは「マトリクス」という言葉のような気がするのでまずは「マトリクス」を調べてみました。
マトリクスとは 【matrix】 - 意味/解説/説明/定義 : IT用語辞典
母体、基盤、原盤、鋳型、(数学の)行列、などの意味を持つ英単語。ITの分野では、数学用語の「行列」の意味で用いられることが多い。要素が縦横に格子状に規則正しく並んでいる構造のことで、横の並びを行、縦の並びを列という。
なるほど。まさにディスプレイ(モニター)の作りはそうでした。
それでは、単純マトリスク方式アクティブマトリクス方式の違いはなんなのでしょうか?
これは、アクティブマトリクス方式の説明部分に解説がありました。
アクティブマトリクス方式とは 【active matrix】 - 意味/解説/説明/定義 : IT用語辞典
X軸方向とY軸方向の2方向に導線を張り巡らし、X,とYの2方向から電圧をかけることで交点の液晶を駆動させる単純マトリクス型液晶の構造に加えて、各液晶ごとに「アクティブ素子」を配置したもの。
アクティブ素子はX軸方向の導線の電圧によってON/OFF状態が切り替わり、アクティブ素子がON状態にある時にY軸方向の導線にも電圧がかけられると交点にある目的の液晶が点灯する。これにより、目的の液晶のみを確実に動作させられる。
要は、電圧がかかる(発光する)のが線の「単純マトリクス方式」か点の「アクティブマトリクス方式」かの違いみたいですね。
線の場合は電圧が隣へも影響を与えるのでコントラストがあまり高くならないみたいです。
また、残像が残ったり等の問題もあるみたいですね。

液晶じゃないのですが、参考までに「アクティブマトリクス方式の有機ELパネルの構造」を引用。
最後に両者の性質をまとめてみました。
  単純マトリクス方式 アクティブマトリクス方式
残像 多い 少ない
視野角 狭い 広い
コントラスト 低い 高い
反応速度 遅い 早い
コスト 低い 高い
歩留まり
(不良品でない製品の割合)
上げやすい 上げにくい
代表的なもの STN方式 / DSTN方式 TFT方式 / MIM方式
最近のノートパソコンや液晶ディスプレイ(液晶モニター)はTFT方式が主流みたいです。