コンピュータの世界ではセキュリティの関係で様々な技術が導入されつつあります。
そしてそれは電子メールでも同様。
かつてはメールの設定というと受信サーバー及び送信サーバーを設定してユーザIDとパスワードを入れればOKだったのですが、最近はそれだけじゃダメなこともある。

そこで今回、メールの設定をする上でチェックしておかなければならないことをメモとして残しておくことにした。

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著者:浅野 ヨシオ
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おすすめ度:4.0
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まずは通常のメール設定は完了されているものとします。
つまり、「受信メールサーバー」「送信メールサーバー」「アカウント名(ユーザーID)」「パスワード」です。
メール設定01

【1】 サブミッションポートは使っていないか?

サブミッションポートってのはスパム対策として通常のメール送信用ポート「25番」以外に用意された「587番」ポートのこと。
サブミッションポートを使う場合は、通常SMTP認証を必要としますが、プロバイダ(接続サービス)とメールサーバーが違うときなどはサブミッションポートの設定だけでメールが送信できるようになることがあります。

Outlookでは以下の場所を「587」に変えることで設定できます。
メール設定03
まずはこれを疑う。

Submissionポート(サブミッション・ポート) - Networkキーワード:ITpro

【2】 SMTP Authentication(SMTP認証)は行なっていないか? 

サブミッションポートと対になっていることが多いですが、上記の通りサブミッションポートだけの設定で送信できるようになることがあります。
それでもダメだったらこちらも設定してみましょう。

Outlookでは以下の部分をチェック。
メール設定02
通常はこれでOKですが、場合によっては受信メール用と送信メール用の設定が違う場合もあるようなのでそのときは「設定」をクリックして設定してください。

SMTP Authenticationとは 【SMTP-AUTH】 - 意味/解説/説明/定義 : IT用語辞典

【3】 SSLでの通信は行なっていないか? 

Gmailなんかは標準でSSLによる通信を取り入れているようです。
もっともGmailの場合、Webメールなのでポートもまったく違います。
SSLってのはご承知の通りデータを暗号化して送信するシステムです。
Webでも送信フォーム等に使われています。

Outlook Expressでは以下の部分をチェック。
メール設定04

SSLとは 【Secure Socket Layer】 - 意味/解説/説明/定義 : IT用語辞典

こんなところでしょうか。

実際最近では「1」及び「2」をやっているところは多いです。
サーバー移転した後なんかは特に注意してみてください。