Outlook Expressの署名データはレジストリにあります。
したがって、署名データのあるレジストリ部分をエクスポート、インポートしてあげればいいわけです。
ところが、レジストリにはそれぞれマシンを表す固有番号が振られるため、普通にインポートするだけでは無駄なレジストリを作ってしまうだけでなんにもなりません。

幸いなことにレジストリデータ(regファイル)はテキストエディタで開くことが出来ます。
(ダブルクリックで開くとレジストリを書き換えてしまうので注意)
そこで、移行先のマシンからも同じ部分のレジストリをエクスポートし、
固有番号を書き換えた上でインポートすると署名の移行が完了します。
以下、具体的な手順です。


□レジストリデータをエクスポートする方法


1. 移行元で署名の格納されているレジストリをエクスポートする。
1-1. スタート→ファイル名を指定して実行→「regedit」と入力して「OK」(レジストリエディタを起動)
1-2. 以下のレジストリを探して選択する(signaturesフォルダを選択した状態でOKです)
HKEY_CURRENT_USER\Identities\{固有番号}\Software\Microsoft\Outlook Express\5.0\signatures
1-3. ファイル→エクスポート→適当な名前をつけて適当なディレクトリ(デスクトップがわかりやすい)に保存

2. 移行先でも同じようにレジストリをエクスポートする

3. regファイルをテキストエディタで開き編集する
3-1. それぞれのregファイルを右クリック→プログラムを開く→Notepad(もしくは普段使っているテキストエディタ)
3-2. regファイルはだいたい以下のようになっているので、一括置換機能を使うなりして固有番号を移行先のものに書き換える
Windows Registry Editor Version 5.00

[HKEY_CURRENT_USER\Identities\{固有番号}\Software\Microsoft\Outlook Express\5.0\signatures]
"Default Signature"="00000000"

[HKEY_CURRENT_USER\Identities\{固有番号}\Software\Microsoft\Outlook Express\5.0\signatures\00000000]
"name"="名前"
"type"=dword:00000001
"text"="署名"
"file"=""
どちらをどちらに書き換えるか間違えないように注意。
3-4. 「Ctrl+S」で上書き保存

4. 移行先でレジストリの上書きをする
4-1. スタート→ファイル名を指定して実行→「regedit」と入力して「OK」(レジストリエディタを起動)
4-2. ファイル→インポート→編集したregファイルを選択して「OK」

注1)インポートの前にOutlook Express本体は終了しておいてください。
注2)署名に改行がある場合正しく移行できません。あとで改行だけOutlook Express側で入れてください。