IllustratorCS3の仕事がちらほら入ってくるようになって、お隣さんはてんやわんやです。
僕の隣に座ったがためにCS3のデータ支給担当となってしまいました。
僕はたまに口出ししたり、検証したりする程度。

で、今回、オーバープリントブラックでトラブルが発生したのでご報告します。


いまだにIllustrator8が現役でバリバリ働いている当社では、オーバープリントは出力時の色分解設定で指示するのが当たり前になっています。
で、CSでもそれは変わらなかったはずなのですが、いまさらながらあることに気付いてしましました。
それは、透明部分(シャドウ、グロウ等も含む)にかかっているスミ文字に対しては色分解設定でチェックするオーバープリントブラックが機能しない。ということです。

Illustrator CS3 - ブラックのオーバープリント
アートワークにブラックをオーバープリントするには、色分解の作成時にプリントダイアログボックスの「オーバープリントブラック」オプションを選択します。このオプションは、K カラーチャンネル経由でブラックが適用されるすべてのオブジェクトに対して有効です。ただし、このオプションは、透明設定またはグラフィックスタイルの結果として、ブラックに表示されるオブジェクトに対しては無効です。
だとしたらどうしたらいいかという話になりますが、
全てのオブジェクトのロックを解除して、全選択後、「編集」→「カラーを編集」→「オーバープリントブラック」を選びます。
これで、イラストレータの書類上でスミ100%(ブラック)がノセの設定になります。
あとは、出力時に色分解の「オーバープリントブラック」をチェックしないようにして、詳細設定で「オーバープリント」を「保持」にすればOKです。

ついでに気付いたことなんですけど、psファイルを書き出してからDistiller(ディスティラー)でPDF/X-1a:2001(日本)に書き出ししないとエラー出ますね。
プリンタを「Adobe PDF」にしてPDF設定を「PDF/X-1a:2001(日本)」にすると、一気に出力用PDFファイルが作れるのですがエラーになってしまうことが多いです。
まずはプリンタを「Adobe PostScriptファイル」にしてPSファイルを作り出してから、Distillerで「PDF/X-1a:2001(日本)」にするほうが確実です。
DistillerでPDFを書き出すのは設定さえしっかりしていればダブルクリックでOKなので、こっちのほうがおススメかもしれません。