大概どこのお客さんでもインターネットに接続できていないお客さんはいない。
ただ、ホームページを持つとなると別。
場合によってはホスティングサービスを契約していただかなければならなくなる。
ところが、大概のお客さんはプロバイダと契約しているのに何故? と思うようで、
納得させるのに一苦労。
かつて、インターネットをするのに必要なインフラというと、
回線提供会社(NTT等)による工事費及び回線使用料とプロバイダが提供する「接続+メールアドレス+ホームページスペース」だったためだ。


やがて今まで電話会社=回線提供会社という構図が壊れ、
CATVや電力会社が接続+回線提供サービスを始める。
このことで、ホスティングサービスのみを安価で提供する会社やドメインパーキングなど、様々なサービスが乱立し、さらに複雑化していく。
ここまで行くとはっきり言って素人にはわからない。

ちなみに、プロバイダとはISP(インターネットサービスプロバイダ)といって「インターネットに接続するためのサービスを提供する企業」である。
ただし、以下のようにサービスは多岐にわたる
・インターネットへの接続性の提供
 ・ダイヤルアップ接続
  ・一般電話
  ・ISDN
  ・提携先海外プロバイダの現地アクセスポイントへのダイヤルアップ接続
 ・ブロードバンド接続
  ・ADSL
  ・FTTH
  ・CATV
  ・専用線
  ・IP電話サービス
 ・モバイル系接続
  ・AIR-EDGE
  ・公衆無線LAN
  ・携帯電話
・メールアカウントの提供(社によっては家族用などの目的で、一つの契約で複数のアカウントを取れる場合もある)
・ホスティングサーバ(ウェブページ公開スペース)の提供
・アプリケーションサーバの提供
・ニュースサーバ(ネットニュース)の運営(BIGLOBE、@nifty、DTI、ODN、IIJ、Yahoo! BBのように中止したか当初より持たないところも多い)
・独自ドメイン名(.jpドメイン、.comなどのgTLD、.tv(ツバル)など一部他国ドメインなど)取得手続きの代行
・いわゆる迷惑メールや、コンピューターウイルス入りメールのチェックサービス(一部)
・ダイナミックドメインネームシステム(一部)
・ポータルサイト運営
・音楽や映像などのコンテンツサービスの提供(ビデオ・オン・デマンドなど、大手一部)
といっても全部が全部やれるわけじゃない。
特にポイントとなるのはホスティングサーバーサービスの有無。
これがないプロバイダ(CATV等に多い)と契約を結んでいるところは別会社にホスティングを頼むしかない。
そのことを客先に理解させるのがまた難しいのである。
独自ドメイン。CGI。そんな話をしたところでわからない。

結果として「サーバーパワー」「とにかく凄い、使える」「会社で持つのなら最低これくらいは」等で納得していただいている。
これが田舎の現実だったりする。